【 My DIY HOME 】大入れ加工で美しく。
木組みのウッドシェルフをDIY!
みなさまこんにちは。
おかもとです。
今回のマガジンでは、以前から気になっていた
木組みで作るウッドシェルフをDIY。
今までは木ダボを使った「ダボ継ぎ」という方法で
木の接合を行っていましたが、
今回は「大入れ加工」という方法にチャレンジ。
木に溝を彫って棚板をはめ込む方法で、
同素材が生む強度や、見た目の美しさがポイントです。
ぜひ最後までお読みいただければと思います。
まずは準備物をご紹介
- ガムテープ
- 差金
- 鉛筆
- ボンド
- トリマー
- ジグソー
- コーナークランプ
- クランプ
- 目打ち
- ハンマー
- ダボガイド(8mm)×2
- 木ダボ(8mm)×8
- ドリルガイド
- ドリル
- 紙やすり(#240)※非掲載
- 角材(赤松)×4
幅35×奥行き35×高さ2985mm - 棚板(アカシア)×5
幅910×厚み15×奥行き400mm
角材は購入したお店にて、1本を1660mmと380mmの
長さに分けてカットしてもらいました。
まずは作業前の下準備を行います。
まずはいつも通り、木材に罫書きを行います。
今回は棚受けとなる溝をトリマーで彫るので、
事前に棚の位置など考えてから
材料の棚板と同じ15mm厚の線を書いていきます。
続いて4本の柱の同じ位置にぴったり溝を彫れるよう、
柱をテープでグルッと巻いて固定します。
そして最後に簡単なトリマーガイドを作成します。
これはトリマーがずれないようにするための治具です。
ビットの端からベースの端までに合う薄い板を1枚、
トリマー添わせるための少し厚い板を1枚、
この2枚を組み合わせて作るものです。
手で抑えながらまっすぐ押すことは難しいですが、
サイズに合ったガイドを使うことで、
直線をまっすぐ彫ることも簡単になります。
実際にトリマーで溝加工
それでは早速、先程作ったトリマーガイドを使って
棚受けとなる溝を彫っていきます。
写真のようにクランプでしっかりガイドを固定して
彫っていくのですが、今回彫った深さが1cmと
まぁまぁ深いので、最初は5mm、次に1cmと
2回に分けて加工を行いました。
ちなみにビットは12mmのストレートビットで、
幅の方も2回に分けて合わせています。
彫り終えたら、1列ずつ深さに問題ないか?
幅は15mmを超えていないか? 差金で図って
確認しながら慎重に進めていきます。
何とか無事5つの溝を彫り終えることができました。
この工程が失敗してしまうと次に進めませんが、
神経を集中して頑張った分、達成感も大きいです。
棚板をテストで入れてみると無事はまりました!
紙やすりで溝の彫り口など綺麗に整えておきます。
ダボ継ぎでフレームを作ります。
続いて、先程溝加工を施した柱を継いでフレーム作り。
事前に準備していた短い方の角材に、
ドリルを使って穴を開けていきます。
いつもダボ継ぎをする回では登場するのですが、
目打ちとドリルガイドを使うことをおすすめします。
目打ちで作った下穴でドリル先端がずれることを防ぎ、
ドリルガイドを使うことで垂直な穴を開けることが
できるからです。
深さは使用するダボの半分とちょっとぐらいが
いいでしょう。
穴が開けられたら、ダボマーカーを使って
反対側の木にも印をセット。
先ほどと同じ要領で穴を開けたら、
ボンドを流し込んで木ダボをはめていきましょう。
こんな感じでフレームが組み上がるので、
反対側も作っていきます。
棚板をフレームにはめ込んで完成!
いよいよこの工程までやってきました。
頑張って作ったフレームと棚板をはめ込む瞬間です!
彫った溝の底面と側面にボンドを付け、
1枚ずつ棚板をはめていきます。
1番上の段は少し溝が広かったのか、
若干ぐらついてしまいましたが、
他の段はかなりがっちりはまってくれました。
そして反対側もセット...と
簡単に行きたかったところ、この工程で少し苦戦。
溝が棚板に対してギリギリなので、
上からはめるには力が必要なのと、
10箇所を均等にはめるのが難しかったです。
1箇所を奥まではめ込まず、10箇所を少しずつ
均等にはめ込んでいくことで、無事反対側も
セットすることができました。
浮いてきそうな箇所など、コーナークランプで
しっかり固定してしばらく乾燥させます。
乾燥させたあと、しっかりくっついているものの
横揺れが気になったので、上、真ん中、下と
余っている角材を使って幕板代わりにはめこました。
以上で完成です!
木組みならではの温もり感じる
ウッドシェルフが出来上がりました。
いかがでしたかでしょうか?
木組みならではの温もり感じるウッドシェルフが
出来上がりました!
アカシアの棚板が15mmと薄かったこともあり、
大きいけれどシャープさや軽やかさのある
シェルフに仕上がりました。
また大入れ加工による、
棚板が柱にはまり込んでいる外観も、
意匠としてとても気に入っています。
トリマーを使うことで、
木組みというワンステップ上のDIYを学ぶことができ、
DIYの楽しみ方が広がるきっかけとなりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。