インテリア選びの失敗がグーンと減る!
配色の基本「類似色」と「補色」を、写真で学ぼう。
家具や、インテリアアイテムを選ぶときの
色合わせって、難しいですよね。
「めっちゃ、かわいい♪」って思って買ったものの
いざお部屋に配置してみると「なんか違う・・・」
ってことが、結構あります。
気に入った家具を買って、大好きなお部屋になる
はずだったのに、これではとっても残念ですね。
こんな「なんか違う・・・」っていう印象を
紐解くと、実は「配色」の失敗がとても多いんです。
色が心理に与える印象はとても大きいので、
家具の様に面積が大きいものが、チグハグな配色に
なると、とっても気持ち悪いんですね。
でも、逆に言うと、配色にさえ気を付ければ、
お部屋づくりの失敗は、一気に減ります。
今日のスクールは、そんな配色の基本を、実際の
コーディネート写真とともに学んでいきたいと思います。
配色は、ぜんぜん難しくない。
たった2つの基本配色を覚えましょう!
さて、インテリアの配色は、基本のパターンさえ
押さえておけば、ぜんぜん難しくありません。
まずは、簡単に解説していきます。
色相環を使って、「類似色」と「補色」の関係を知りましょう。
色同士の関係性は、上のような画像で表します。
この画像は、「色相環(しきそうかん)」と言います。
この色相環を見れば、それぞれの色の相性が一目で分かります。
相性の良い関係のひとつめは、「類似色」。
これは隣り合った同士のことを指し、隣り合った
同士の色は、1つの空間にあっても、いい感じに見えます。
もうひとつは、「補色」。
これは円の反対側の色を指し、1つの空間の中でも
それぞれがお互いを引き立てあって、これまたいい感じに見えます。
インテリアの配色で意識したいのは、この
「類似色」と「補色」のどちらか、もしくは、
両方を使うことだけです。
家具配色は「トーン分類図」の色相環がおすすめです!
上の色相環は、もっともベーシックなものですが、
とは言っても、上の色相環みたいにビビッドな
ものだと、インテリアの配色では使いづらいものです。
そこで、家具の配色の時には、下の画像の様に
「トーン分類図」に基づいた色相環を用います。
このトーン分類図を、実際のコーディネート写真に
あてながら、配色の基本を、一緒に見ていきましょう。
「類似色」をコーディネート写真で学ぼう!
まずは、類似色でまとめたインテリアコーディネートです。
このコーディネートは、色相環の右あたりの
ブルー&グリーンを配色しています。
まとまりがあって、キレイですね。
次は、トーンを抑えた類似色。
左上あたりの配色です。
オレンジのレザーと、ブラウンの家具、レッド系の
ラグと、基本に忠実なコーディネートです。
メンズライクなカッコいい色合いに仕上がっていますね。
次は、さらにダークトーンな類似色を使いましょう。
明度、彩度ともに低めの色相環です。
これもいい感じです。
類似色は、色相環の隣同士の色を使うので、
まとまりのあるインテリアコーディネートを
作りやすくなります。
もっとも失敗の少ない配色なので、初心者にも
使いやすい配色といえます。
「補色」をコーディネート写真で学ぼう!
さて、次は補色でまとめたコーディネートを
見ていきましょう。
補色は、それぞれが引き立て合う色を使うので、
より「色」の強調されたインテリアが作れます。
まずは明るめの北欧テイストのインテリアコーディネートから。
ブルー×イエローの補色を使うことにより、
お互いが引き立てあって、とってもきれいなコーディネートです。
ブルー・イエローともに、ポップで主張の強い色
ですが、色を補色で使うことにより、きれいに仕上がります。
続いては、パステルに近い薄めの配色です。
ナチュラル×ライトブルーのさわやか補色コーデです。
清潔感を感じさせながら、ブルーのきれいな色が
目にしっかりと入ってきますね。
うすめのブルー色でも、補色と合わせることにより
こんなに印象的なインテリアになります。
補色、いいですね!
さて、お次はトーンを落とした補色です。
こちらはダークブラウン×カーキ色の補色コーディネートです。
これもそれぞれのカッコよさを引き立ててくれる
配色ですね。
補色は、色相環の反対側の色を使って、
お互いの色を強調し合うので、見る人に強い印象を与えてくれます。
友達に「いいねー!」と言ってもらえるような
印象に残るお部屋作りに最適でしょう。
配色の基本を知れば、インテリアはもっと楽しい♪
失敗コーディネートも、グーンと減ります。
さて、配色の基本は、お分かりいただけましたか?
「類似色」と「補色」の2つの基本配色を覚える
だけで、「なんか違う・・・」という失敗は、グーンと減ります。
色相環を見ながら、2つの配色に該当しない色を
避けさえすれば、ちょっと冒険かな?と思うような
派手な柄物も、アクセントとして、気軽にお部屋に
取り入れられるのも、良いところです。
ちなみに色相環は、暗記する必要はありません。
自分の部屋の持っているアイテムと上の色相環を、
写真で撮ったりしておいて、インテリアショップで
それを見ながら、インテリアのカラーを選んでくださいね。
Re:CENO STYLING BOOK
明日は、インテリアの配色をRe:CENO KYOTOの
実例とともにお届けしますので、明日のマガジンも
お楽しみに!