家具の色がバラバラでもおしゃれに見える「配色」と「コツ」
こんにちは。
Re:CENO福岡店の濵田です。
今回のテーマは家具の色についてです。
「新しい家具を買ったけれど、
家にある家具と色がバラバラでなんだかイマイチ...」
などといった経験はありませんか?
実際に店頭でも、
「家具の色がバラバラでも大丈夫ですか?」と
いう相談は多くいただきます。
結論からお伝えすると、家具の色がバラバラでも
統一感をもたせることは十分に可能です。
今回のマガジンでは、
インテリアの配色のポイントをもとに、
異なる色同士の家具を組み合わせても
おしゃれに見せる方法を解説します。
是非最後までご覧いただけると嬉しいです。
インテリアの配色のポイント3つ
まずはインテリアの配色のポイントを3つお伝えします。
- お部屋の中で使う色は「3~4色」までに絞る。
- 大きな家具には「グレイッシュトーン」を選ぶ。
- 迷ったときは「無彩色」を選ぶ。
1つずつ見ていきましょう。
① お部屋の中で使う色は「3~4色」までに絞る。
インテリアの配色にもセオリーがあり、
セオリーに沿って色を選ぶだけで
素敵なインテリアにすることができます。
インテリアの配色の黄金比率は
セオリーの1つで、
お部屋の中に取り入れる色を
- ベースカラー:70%
- メインカラー:25%
- アクセントカラー:5%
の3色に絞り、色の割合を定めるというものです。
ここでは、
- ベースカラー:床、壁、天井などの内装の色
- メインカラー:ソファー、カーテン、ラグなどの大型家具の色
- アクセントカラー:クッション、雑貨類などの小物の色
を意味します。
ただ、ベースカラーの
「壁と天井の色」と「床の色」は基本的に
異なる場合が多いため、その場合は
ベースカラー①ベースカラー②と
いうふうに、ベースカラーを2色でカウントし、
計4色までにまとめると組み合わせやすくなります。
例えば、こちらの写真のコーディネートは
ベースカラー①:ホワイト(壁・ベッド周り)
ベースカラー②:ブラウン(床・クッション・フロアライト)
メインカラー:レッド(ラグ・サイドボード・テーブル・オブジェ・アート)
アクセントカラー:グリーン(植物)
で構成されています。
メインにレッドという派手な色を使っていますが、
4色に絞られているため、
ごちゃっとせず、まとまりのある空間となっています。
お部屋をコーディネートする際は、
このように色味の割合の黄金比率を意識し、
色を絞ると失敗が少ないです。
② 大きな家具には「グレイッシュトーン」を選ぶ。
トーンとは、色調のことで、
明度と彩度を合わせたグループで表します。
トーンの中で、リセノが提唱する
「ナチュラルヴィンテージスタイル」において、
おすすめするのが「グレイッシュトーン」。
このグレイッシュトーンは、低彩度中明度で、
ナチュラルで落ち着いた印象や、
上品さを感じさせます。
グレイッシュトーンの色には、
自然の中に存在しそうな色である「アースカラー」も
多く分類されるため、
木材などの自然素材と相性抜群です。
大きな家具は置くだけで存在感があり、
選ぶ色によっては圧迫感を与えたり、
逆に浮いてしまったりすることもありますよね。
そのため、大きな家具には
落ち着いたグレイッシュトーンを選ぶと、
すっとお部屋に馴染ませることができます。
こちらのマガジンでは、インテリアの配色について
詳しく解説をしておりますので、興味のある方は
是非ご参考にしてみてください。
カラーコーディネートで理想のインテリア選び
③ 迷ったときは「無彩色」を選ぶ。
無彩色とは、ブラック、ホワイト、グレーなど
彩度を持たない色を指します。
これらの色は、他の色に干渉しないため、
コーディネートに取り入れやすいのが特徴です。
ですので、どの色を選べば良いのか迷った時は、
無彩色の色を選ぶと失敗が少ないです。
それぞれの色が持つ印象はこちら。
- ブラック:重厚感や高級感・メンズライクな印象を与え、周りの色を引き締め際立たせる。
- ホワイト:清潔感や爽やかな印象を与え、空間を広く感じさせる効果がある。
- グレー:自己主張せず、周囲の色を引き立てる調和の色で、控えめな上品さがある。
例えば、明るく爽やかな雰囲気にしたい場合は、
ライトグレーやホワイトを多めに。
また、少し落ち着いた印象を作りたい場合は、
ブラックを多めに取り入れると、爽やかさの中に
モダンな要素をプラスすることができます。
家具の色がバラバラでも統一感を出す4つのコツ
先ほどお伝えした配色のポイントの中でも、
統一感を出すために最も大切なのは、
お部屋の中の色を「3~4色」にまとめること。
その点を踏まえた上で、
家具の色がバラバラでも統一感を出すための
コツを4つご紹介します。
- テイストを合わせる。
- レピテーションのテクニックを取り入れる。
- ラグマットで色のばらつきをまとめる。
- 「隠す収納」を取り入れる。
1つずつ解説します。
① テイストを合わせる。
テイストとは、インテリアのスタイルを
一言で分類したグループのこと。
ナチュラル、ヴィンテージ、北欧、モダンなど
様々なスタイルがありますが、
まずは、ご自身の目指したいテイストを
明確にさせましょう。
こちらのお部屋は、
ベースカラー①:ホワイト
ベースカラー②:ナチュラル
メインカラー:ブラウン
アクセントカラー:ブラック
で構成されています。
アイアンやヴィンテージ小物、コーデュロイ生地が
使われていることから、
テイストはヴィンテージに分類されます。
家具の色はバラバラですが、
インテリアの色が4色にまとまっており、
ヴィンテージテイストに合う
アイテムで統一されているため、
全体的に見ても素敵な空間になっています。
別の色の家具を組み合わせる場合でも、
お部屋作りの軸となるテイストは1つに絞ることで、
まとまりのある空間を作ることができます。
こちらの動画では、リセノが提唱する
ナチュラルヴィンテージスタイルの作り方を
解説しておりますので、リセノの世界観が
お好みの方はご参考にしてみてください。
【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方| Vol.1 賃貸のシンプルなお部屋でも、素敵に変わります。
賃貸のお部屋を素敵に。ナチュラルヴィンテージのコーディネート実例をご紹介します。
② レピテーションのテクニックを取り入れる。
レピテーションとは、「繰り返し」の意味で、
素材・色・形状・文化などの要素を
お部屋の中で繰り返し取り入れることで
統一感のある空間を作るテクニックです。
サイドボードのみが濃い色でレピテーションができていない例
こちらの3Dでは、
真ん中のサイドボードのみがヴィンテージレッドで
それ以外の家具はすべてナチュラル。
これだと、良くも悪くもサイドボードに目が行き、
フォーカルポイントしては上手く働いているのですが、
お部屋全体の調和は取れていないと感じます。
他のアイテムにも濃い色を取り入れ、レピテーションができている例
このように、チェアーとウォールシェルフ、
TV横の照明にもサイドボードと同じく
ヴィンテージレッドを取り入れると、
全体で見た時のバランスが良くなります。
色の異なる家具が1つだけ取り入れられていると、
その家具が浮いてしまいまう可能性がありますが、
レピテーションのテクニックを取り入れると
バランスの取れた空間に仕上げることができます。
こちらのマガジンでは、レピテーションについて
詳しく解説しておりますので、
理解を深めたい方は是非ご一読ください。
センスのいらないインテリア【スタイリング編】|インテリア選びは「レピテーション」を意識する
「レピテーション」を意識するだけでグッとお部屋がまとまる。素敵になる。
③ ラグマットで色のばらつきをまとめる。
床の色はお部屋の中でも広い面積を占めるため、
与える印象も大きいです。
「床の色と好みのテイストが異なる」
「近くに置いている家具の色がバラバラ」
など、さまざまなお悩みがあるかと思いますが、
そういったお悩みは、ラグマットを敷くことで
解消できる可能性があります。
ポイントは、ラグマットの色を
床色もしくはソファーなどの大型家具と
同系色にすること。
ラグマットを敷くと、見える床の面積が減り
床色を打ち消すことができるため、
家具の色が床色とバラバラでも違和感がなくなります。
また、家具同士の色がバラバラでも、
ラグマットと大型家具の色を揃えることで、
複数の色を調和させることができます。
こちらの動画では、ラグマットが視覚的に与える効果を
詳しく解説しています。
【動画】センスのいらないインテリア|床の色を打ち消すコーディネートテクニックを学びましょう。
ラグの色の選び方は?カラーコーディネートの基本に沿ってご紹介
④ 「隠す収納」を取り入れる。
収納には、「見せる収納」と「隠す収納」の
2種類があります。
家具の色がバラバラの場合は、
すべて色が揃っているお部屋に比べて、
ごちゃっとした印象になりがちです。
そんな空間に、扉のない「見せる収納」を用いると
中身がいくら整っていたとしても、
目に入ってくる情報量が多く、雑多な印象を与えます。
家具の色がバラバラの場合は、
収納の中が見えないような
扉のついている「隠す収納」を積極的に取り入れると、
ばらつきを抑えてくれます。
既に「見せる収納」をお使いの方は、
かごや布を使った「死角収納」もおすすめです。
こちらのマガジンでは、収納家具の選び方について
詳しくご紹介しています。
失敗しない収納家具の選び方! 種類や特徴、選ぶポイントをご紹介
【動画】センスのいらないインテリア|「死角収納」で日々の片づけストレスを減らしましょう。
家具の色がバラバラでも、ポイントを抑えて素敵な空間を作りましょう。
それでは、今回のおさらいです。
インテリアの配色のポイント3つ
- お部屋の中で使う色は「3~4色」までに絞る。
- 大きな家具には「グレイッシュトーン」を選ぶ。
- 迷ったときは「無彩色」を選ぶ。
家具がバラバラでも統一感を出すコツ
- テイストを合わせる。
- レピテーションのテクニックを取り入れる。
- ラグマットで色のばらつきをまとめる。
- 「隠す収納」を取り入れる。
家具の色は揃えるに越したことはないですが、
お部屋の中の木材の色をすべて揃える方が、
実は難しかったりします。
今回ご紹介したポイントを参考にしていただくと、
家具の色がバラバラでも統一感のある
空間を作ることができます。
お持ちの家具の色と合うかどうかご不安のある方は、
事前に3Dコーディネートをすることを
おすすめします。
3Dコーディネート
店頭でも承っておりますので、
お気軽にご相談いただけると嬉しいです。
それでは、また。