
見心地×使い心地を叶える「ジャパンディ」。愛用するNOANAベッドを主役にコーディネートしてみました。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u70/2024-08-29.php公開日 2024年02月16日(金)
更新日 2025年09月02日(火)
こんにちは。
Re:CENO TOKYOの近藤です。
突然ですが、みなさんは「ジャパンディ」という言葉を
ご存知でしょうか。
2020年頃から海外のインテリア業界では、
ひとつのインテリアスタイルが話題となっています。
それが「ジャパンディスタイル(Japandiスタイル)」
です。
アメリカでは、インテリアスタイルの関連ワードとして
過去最高の検索記録を更新。
日本は月間1500件程の検索数に対し、
海外では既に15万件以上、検索されています。
今や世界的なインテリアトレンドとなり、
日本でも流行の兆しを見せています。
今回の記事では、
そんな「ジャパンディスタイル」を詳しく解説します。
「ジャパンディ(Japandi)スタイル」とは、
和風(Japanese)スタイルと、
北欧風(Scandinavian)スタイルを融合させた
インテリアスタイルのことを指す造語です。
Japanese + Scandinavian
= Japandi
日本の禅に代表される侘び寂びの文化と、
北欧のヒュッゲ(Hygge)に代表される居心地の良さ
を掛け合わせたインテリアスタイルと言えます。
「侘び寂び」とは?
日本特有の美的感覚を表す言葉です。
「侘び」とはつつましく、
質素なものにこそ趣があると感じる心のこと。
一方、「寂び」とは時間の経過によって
表れる美しさを指します。
「侘び寂び」に象徴される日本の美は、
禅や茶の湯、絵画や庭園、工芸品などに
大きな影響を与えてきました。
みなさんもよく知る松尾芭蕉の句は、
侘び寂びを表現した代表的なもの
ではないでしょうか。
「古池や 蛙飛び込む 水の音
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
このように日本人は、
質素さや閑寂さ、非対称や余白、
欠けや錆びなど、時とともに変化していく様
を重んじてきたのです。
ヒュッゲ(Hygge)とは?
デンマーク語で「居心地がいい空間」や
「楽しい時間」を指す言葉です。
例えば、お部屋の明かりを落とし、
ロウソクや間接照明の優しい光で照らされた自宅で
家族や友人と一緒に、食卓を囲む時間などを
イメージいただけると、
わかりやすいかと思います。
世界の幸福度ランキングでは、
常に上位に入るデンマーク。
ヒュッゲ(Hygge)の精神も
その要因のひとつとして考えられており、
2016年には、日本でも「ヒュッゲ」に関する書籍が
20冊以上刊行され、注目されてきました。
では、なぜ今「ジャパンディ」が、
世界的に注目されているのでしょうか。
ジャパンディが注目され始めたのは、2020年。
新型コロナウィルスが世界的に大流行した頃です。
突然、おうち時間を余儀なくされた私たちは、
暮らしを見直し、自然とインテリアにも
心地良さと安心感を求めるようになりました。
つまり、ジャパンディスタイル流行のきっかけは、
ステイホームの奨励でした。
皮肉にも、ステイホームは、
インテリアについて見直す好機でもあり、
人々が、心から安らげる空間を求めた結果、
注目されたインアテリアスタイルと言えます。
続いて、実際にジャパンディスタイルをつくる
4つのポイントをご紹介します。
実は、①~③のポイントは、
リセノが提唱する「ナチュラルヴィンテージ」と同じ。
ナチュラルヴィンテージなお部屋に、
ひと工夫すると「ジャパンディ」に近づきます。
リセノの雰囲気がお好きな方は、
ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
見心地×使い心地を叶える「ジャパンディ」。愛用するNOANAベッドを主役にコーディネートしてみました。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u70/2024-08-29.php
まずは、リセノでも基本の色としている
「アースカラー」と「無彩色」について。
アースカラーとは、木や土、植物など、
自然に存在しそうな色を指します。
彩度が低いベージュやカーキ、オリーブなど、
どこか温もりを感じさせるカラー。
無彩色とは、黒、白、グレーなど、
彩度を持たない色を指します。
他の色を邪魔しないので、
コーディネートに取り入れやすいのが特徴です。
人は情報の約80%を視覚から得ている
と言われています。
そのため、カラー選びは、はじめの大事なポイント。
ジャパンディスタイルのカラーは、
ホワイト、アイボリーがベースです。
そこに、ベージュやカーキなどのアースカラー
を取り入れ、ナチュラルな雰囲気を作ります。
注意点としては、
淡いカラーで構成するインテリアスタイルのため、
全体的にぼんやりとした雰囲気になりがち。
そんな時は、アクセントとして、
ブラックの小物を取り入れていただくのが、
おすすめです。
ブラックを取り入れることで、
空間が引き締まり、上質な印象をプラスします。
リセノが提案する「ナチュラルヴィンテージテイスト」を解説。第4回目は「お部屋を彩るアクセントアイテム」を紐解きます。
https://www.receno.com/pen/howtonv/u4/2022-02-24.phpブラックカラーを取り入れて、爽やかながらも落ち着いた印象の空間に。トールシェルフを置いて収納たっぷりなお部屋に仕上げました。
https://www.receno.com/pen/icoordinate/u4/2023-03-31.php続いては、素材選びについて。
インテリアアイテムの素材には、
「天然素材」を選びましょう。
例えば、リネンやコットンで織ったソファーカバーや
クッション、天然木のダイニングテーブル、
陶器や観葉植物など。
プラスチックやポリエステルなど、
鮮やかな色が映える素材ではなく、
時間とともに風合いが変化するものや、
手仕事の温かみを感じられるものが、おすすめです。
このような天然素材を、
お部屋のアクセントアイテムとして取り入れることは、
リセノでも推奨するセオリーです。
リセノが提案する「ナチュラルヴィンテージテイスト」を解説。第4回目は「お部屋を彩るアクセントアイテム」を紐解きます。
https://www.receno.com/pen/howtonv/u4/2022-02-24.php3つ目のポイントは、お部屋の「余白」について。
古くから、日本では「侘び寂び」、
北欧でも「ミニマリズム」として、
空間の余白を大切にしてきました。
物を出しっ放しにしない、
すっきりとしたお部屋作りを目指しましょう。
暮らしていく中で、
お部屋に物はどうしても増えてしまいますが、
物が増えていくと、雑多な印象になってしまったり、
日々のストレスに繋がってしまう場合も。
またどの家でも平均的に、
インテリアとして、
目に入って美しいものが「全体の2割」、
インテリアとして、
目に入ると美しくないものが「全体の8割」
あると言われています。
リセノでも、
収納は「見せる2:隠す8の法則」として、
推奨しています。
インテリアとして美しいものは見せる、美しくないものは隠す、を意識することで整ったお部屋を作ることができます。
https://www.receno.com/pen/storagerule/u4/2022-12-12.php
最後は、「和風」と「北欧風」アイテムを
ミックスする際の割合について。
ここからが、リセノの提唱する
「ナチュラルヴィンテージ」から、
ひと工夫するポイントです。
その割合は、
「和風(Japanese)3:北欧風(Scandinavian)7」。
ジャパンディスタイルでは、
和を抑えめに、北欧のテイストを多めにしましょう。
考え方として、ジャパンディは、
海外発祥のインテリアスタイルであるため、
ベースとなるのは北欧スタイルです。
そこに、日本のエッセンスがプラスされたもの
と考えるとイメージしやすいかと思います。
そのため、家具などの大きなのものは北欧で統一し、
照明や雑貨に、和の要素を取り入れるのが、
おすすめです。
続いて、ジャパンディスタイルに合わせたい、
リセノで買えるおすすめアイテムを、3つご紹介します。
まず、おすすめしたいのが、
「リネンクッションカバー ナトゥーラボンボン」。
くすんだトーンの「アースカラー」と
リネン100%の「天然素材」。
クッションカバー1つで、
ジャパンディをつくるポイントを2つ、
取り入れることができるアイテムです。
また、クッションカバーなら、
気軽に付け替えができ、お値段も手頃なため、
これからジャパンディに挑戦される方にも
取り入れやすいアイテムではないでしょうか。
続いては、「フラワーベース HIJICA TONE VASE」。
「フラワーベース HIJICA TONE VASE」は、
1600年頃に創業した信楽焼の老舗窯元
明山窯が手がける花器。
江戸後期には、幕府からの任命を受けて、
朝鮮通信使一行の食事に使われる食器を製造したりと、
高い技術力で知られてきました。
歴史ある信楽焼をはじめとした
職人が丁寧に仕上げた伝統工芸品は、
日本ならではの「侘び寂び」を感じさせます。
土の状態や釉薬の伸び、火の加減によって、
1つひとつ微妙に表情が異なる様は、
手仕事ならではの温もりに溢れ、
お部屋に味わい深さを加えてくれます。
3つ目は、「アートポスター In the Fall」。
こちらは、デンマークの首都コペンハーゲンを
拠点にするオンラインのポスター専門店
「the poster club(ポスタークラブ)」
が、セレクトするアイテム。
新進気鋭のアーティストから有名どころまで、
幅広いアーティストがデザインしたものを
取り揃えています。
中でも、「アートポスター In the Fall」は、
まるで筆で描いたような力強さと、
シンプルで余白のあるデザイン。
それは、質素なものにこそ趣があると感じる
「侘び」の心を表しているようで、
ジャパンディに、ぴったりではないでしょうか。
また、合わせるアートフレームには、
リセノオリジナルの
「Oak round frameアートフレーム」
50cm×70cm+αサイズがおすすめです。
一般的に、安価なフレームには、
木目や節などがない「表情のない木材」が
使われることが多いです。
その点、無垢のオーク材を使用しているため、
温もりと高級感のある表情をお楽しみいただけます。
さらに、フレームの背板(アートの後ろ)には、
「シーグラス」という雑材を敷いています。
アートポスターを入れたとき、
フレームの余白から覗くシーグラスが、
自然素材特有の複雑性をプラスし、
アート性をアシストしてくれます。
今回は、話題のインテリアスタイル
「ジャパンディ」の特徴と取り入れ方、
おすすめ商品をご紹介しました。
最後に、おさらいです。
▼ジャパンディとは
▼ジャパンディを取り入れるポイント
基本となるセオリーも参考に、
お部屋づくりを楽しんでください◎
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https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-09-07.php最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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