一人暮らしの10畳1K・ワンルーム
レイアウトのコツをご紹介します。
こんにちは。プロサポートの笠嶋です。
広さを重視した一人暮らしの住まいとして
人気の10畳1K・ワンルームの間取り。
「広々とした空間の中で
インテリアを楽しむには一体どうすれば...」
とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、10畳1K・ワンルームの
レイアウトのコツをお伝えします。
これからワンルームにお引越しされる方や、
お部屋を見直したいとお考えの方に、
お役立ていただけたら嬉しいです。
10畳1K・ワンルームの間取り よくある2パターン
「10畳1K・ワンルーム」といっても間取りはさまざま。
中でもよくある間取りが「長方形」、
次いで「正方形」の2パターンです。
それではまず、それぞれの間取りの特徴と、
意識したいポイントをお伝えします。
「ワンルーム」という言葉は、一般的に、ひとつのお部屋で衣食住をする間取りのこととして使われています。
似たような間取りの「1K」とは、下記のような違いがあります。
ワンルーム
キッチンスペースとお部屋に仕切りがなく、ひと続きの間取り
1K
キッチンスペースとお部屋が扉で仕切られている間取り
本来はこのような違いがありますが、このマガジンでは一般的なイメージに沿って、「1K」も「ワンルーム」として表現しています。
① 長方形タイプ
長方形タイプは、
お部屋に入った時に自然と奥行きを感じる間取りです。
両サイドの壁面に家具を並べることを意識すると、
更に奥行きが生まれて、
お部屋を広く見せる効果が得られます。
② 正方形タイプ
正方形タイプは、長方形と比べて奥行きが小さいため、
狭く見えやすい間取りです。
ですが、一人暮らしをするには十分な広さがある
10畳のワンルームであれば、心配はいりません。
空間を4分割するように意識してレイアウトすれば、
暮らしやすいお部屋に仕上がります。
10畳1K・ワンルーム レイアウトの3つのコツ
10畳のワンルームにお住まいの方からは、
「広い分、家具や物を置きすぎて統一感がない。」
「何をどう配置すればいいか分からない。」
とのお悩みをいただきます。
そんな時、私達プロが意識する
レイアウトのコツが3つあります。
それは主に、視覚を操ること。
それぞれのコツを見てみましょう。
① 家具の色・トーンを揃える。
「トーン」とは、色の明るさと鮮やかさを
組み合わせた度合いのことで、
それを見たときに感じる印象に深く関わります。
【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方| Vol.2 トーンを合わせた家具を揃えましょう。
【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方| Vol.3 面積の大きいインテリアも、トーンを合わせましょう。
家具の色とトーンを揃えることで、統一感が生まれ、
それだけでスッキリ整った印象になり、
お部屋がまとまって見えます。
反対に、揃っていないと、
バラバラの色やトーンを目がノイズと認識してしまい、
散らかった印象を受けてしまいます。
そのため、ワンルームに置く家具の色とトーンは、
できるだけ揃えましょう。
② ゾーニングを意識する。
「ゾーニング」とは、「区分けする」という意味です。
お部屋にまとまりがないと感じたら... 簡単に取り入れられる「ゾーニング」を試してみませんか?
ゾーニングを意識してレイアウトすることで、
雑多な印象が抑えられ、まとまりが生まれます。
また、視覚的に整った印象を与えることができます。
広い空間だからこそ、
「就寝スペース」「くつろぎスペース」
「食事スペース」「ワークスペース」など、
お部屋の中をざっくりと区分けしてみましょう。
③ 間仕切り家具を置く。
あか抜けたお部屋をつくるポイントは、
床の余白を全体の2/3確保することです。
あか抜けたお部屋は「余白」がつくる。 具体的なポイントをご紹介します。
家具を置きすぎると、狭く窮屈な印象に、
置かなすぎると、パラパラと寂しい印象に。
とくに10畳のワンルームで失敗しやすいのが後者です。
解決方法は、床の余白が3/2になることを意識して
家具の面積を増やすこと。
各エリアの間に、収納やソファーなどの家具を置いて
ゆるやかに空間を区切れば、心地良い密度になります。
【わたしの愛用品】スライドシェルフを出迎えて、9畳のワンルームを1LDKに模様替え
間取りタイプ別 10畳1K・ワンルームのレイアウト実例
それでは、「長方形」「正方形」の間取りタイプ別に、
3つのコツを意識して作成したレイアウト実例を
見てみましょう。
- 機能性を重視して、
デスクを加えた「機能性プラン」
- 収納力を重視して、シェルフやキャビネットを
充実させた「収納力プラン」
それぞれ、ご紹介します。
① 長方形タイプ(機能性プラン)
機能性プランには、
暮らしに最低限必要なアイテムに加えて、
デスクやコンパクトなシェルフを配置しました。
レイアウトしたアイテムがこちらです。
- 2人掛けソファー(幅150cm)
- サイドテーブル
- TVボード(幅150cm)
- カフェテーブル(直径70cm)
- シングルベッド
- ナイトテーブル
- デスク
- シェルフ
- ミラー
- ラグマット
- フロアライト
ほとんどの家具を両サイドの壁面に寄せることで、
長方形タイプの間取りが持つ
奥行き感を活かしています。
入口からの光景がこちら。
お部屋に入った時の視線は、
無意識に部屋の奥に行くと言われています。
視線の先がスッキリ抜けているため、
入口側の中央に配置しているソファーが
視界に入りにくくなり、圧迫感を感じさせません。
ソファーとデスクの間にシェルフを置くことで、
「リビング」と「作業スペース」を
緩やかにゾーニング。
ワンルームの空間に、
ON/OFFのメリハリが生まれます。
② 長方形タイプ(収納力プラン)
収納力プランには、洋服や本をたっぷりと収納できる
シェルフやキャビネットを2箇所に配置し、
カフェテーブルを窓側に移動しました。
入口からの光景がこちら。
背の高い家具がプラスされる分、
圧迫感を軽減するために、
間仕切り家具の配置は控えています。
窓辺の明るい空間でお食事を楽しめたり、
カフェテーブル周りの四方にゆとりが生まれて
最大4人でテーブルを囲めたりと、
スペースを余すことなく有効活用できます。
③ 正方形タイプ(機能性プラン)
正方形タイプは幅が広いため、
レイアウトの自由度が高い間取りです。
リビングを広めに、デスク周りをコンパクトに、
など、各エリアの広さをお好みに合わせて
調整しやすいメリットがあります。
入口からの光景がこちら。
長方形タイプと比べて奥行きが小さい分、
抜け感は感じにくいですが、
同様にソファーが視界に入りにくく、
圧迫感を軽減できています。
デスクとダイニングの間を
コンパクトなシェルフでゾーニングし、
収納を確保しつつ作業に集中しやすいレイアウトに。
ソファー前のスペースも広く確保できるので、
床座りでもくつろぐことができ、
暮らし方の幅も広がります。
④ 正方形タイプ(収納力プラン)
壁面にハイタイプのシェルフを2台並べて配置。
カフェテーブルをソファーの背面に寄せて置くことで、
リビングダイニング周りに
ゆとりを持った動線を確保できます。
入口からの光景がこちら。
背の高いシェルフが視界に入るこのレイアウトには、
実は圧迫感を感じやすいデメリットがあります。
そこで、デメリットを解消するため、
視覚を操る「フォーカルポイント」という
テクニックを取り入れました。
【動画】センスのいらないインテリア|「フォーカルポイント」を学びましょう。
お部屋の角に観葉植物を配置したり、
正面の壁にアートを飾ることで視線が分散され、
圧迫感を感じにくくなる効果が得られます。
収納力とインテリア性を両立させる
ワンルームレイアウトです。
【動画】センスのいらないインテリア|お部屋に大きな植物を取り入れましょう。
【動画】センスのいらないインテリア|お部屋にアートを飾ってみましょう。
レイアウトのコツをつかんで、
10畳1K・ワンルームで快適に暮らしましょう。
それでは最後におさらいです。
10畳1K・ワンルームをレイアウトする時の
3つのコツがこちら。
- 家具の色・トーンを揃える。
- ゾーニングを意識する。
- 間仕切り家具を置く。
今回ご覧いただいた実例はあくまで一例で、
窓の位置など、間取りはさまざま。
自分のお部屋に合う
最適なレイアウトを知りたい方は、
お気軽にオンラインの
プロサポートにご相談くださいませ。
ヒアリングを行いながら、
お客様だけのプランをご提案いたします。
プロにインテリアコーディネート相談をしよう。必要な事前準備とは?
YouTubeチャンネルでも、ワンルームの
コーディネートテクニックをご紹介しています。
こちらも、ぜひご覧ください。
【やりがちなミス】劇的にセンスがよく見える、ワンルームのレイアウト&照明術 | 出張インテリアコーディネート
最後までお読みいただき、ありがとうございました。