
リセノが提案する「ナチュラルヴィンテージテイスト」を丁寧に解説。第2回目は「トーンを抑えた統一感のある家具」を紐解きます。
https://www.receno.com/pen/howtonv/u4/2022-01-28.php公開日 2024年06月05日(水)
更新日 2025年09月02日(火)
こんにちは。プロサポートの笠嶋です。
広さを重視した一人暮らしの住まいとして
人気の10畳1K・ワンルームの間取り。
「広々とした空間の中で
インテリアを楽しむには一体どうすれば...」
とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、10畳1K・ワンルームの
レイアウトのコツをお伝えします。
これからワンルームにお引越しされる方や、
お部屋を見直したいとお考えの方に、
お役立ていただけたら嬉しいです。
「10畳1K・ワンルーム」といっても間取りはさまざま。
中でもよくある間取りが「長方形」、
次いで「正方形」の2パターンです。
それではまず、それぞれの間取りの特徴と、
意識したいポイントをお伝えします。
「ワンルーム」という言葉は、一般的に、ひとつのお部屋で衣食住をする間取りのこととして使われています。
似たような間取りの「1K」とは、下記のような違いがあります。
ワンルーム
キッチンスペースとお部屋に仕切りがなく、ひと続きの間取り
1K
キッチンスペースとお部屋が扉で仕切られている間取り
![]()
本来はこのような違いがありますが、このマガジンでは一般的なイメージに沿って、「1K」も「ワンルーム」として表現しています。
長方形タイプは、
お部屋に入った時に自然と奥行きを感じる間取りです。
両サイドの壁面に家具を並べることを意識すると、
更に奥行きが生まれて、
お部屋を広く見せる効果が得られます。
正方形タイプは、長方形と比べて奥行きが小さいため、
狭く見えやすい間取りです。
ですが、一人暮らしをするには十分な広さがある
10畳のワンルームであれば、心配はいりません。
空間を4分割するように意識してレイアウトすれば、
暮らしやすいお部屋に仕上がります。
10畳のワンルームにお住まいの方からは、
「広い分、家具や物を置きすぎて統一感がない。」
「何をどう配置すればいいか分からない。」
とのお悩みをいただきます。
そんな時、私達プロが意識する
レイアウトのコツが3つあります。
それは主に、視覚を操ること。
それぞれのコツを見てみましょう。
「トーン」とは、色の明るさと鮮やかさを
組み合わせた度合いのことで、
それを見たときに感じる印象に深く関わります。
リセノが提案する「ナチュラルヴィンテージテイスト」を丁寧に解説。第2回目は「トーンを抑えた統一感のある家具」を紐解きます。
https://www.receno.com/pen/howtonv/u4/2022-01-28.phpリセノが提案する「ナチュラルヴィンテージテイスト」を解説。第3回目は「トーンを抑えた統一感のあるインテリアアイテム」を紐解きます。
https://www.receno.com/pen/howtonv/u4/2022-02-10.php家具の色とトーンを揃えることで、統一感が生まれ、
それだけでスッキリ整った印象になり、
お部屋がまとまって見えます。
反対に、揃っていないと、
バラバラの色やトーンを目がノイズと認識してしまい、
散らかった印象を受けてしまいます。
そのため、ワンルームに置く家具の色とトーンは、
できるだけ揃えましょう。
「ゾーニング」とは、「区分けする」という意味です。
ゾーニングを意識してレイアウトすることで、
雑多な印象が抑えられ、まとまりが生まれます。
また、視覚的に整った印象を与えることができます。
広い空間だからこそ、
「就寝スペース」「くつろぎスペース」
「食事スペース」「ワークスペース」など、
お部屋の中をざっくりと区分けしてみましょう。
お部屋をまとまめるテクニック、「ゾーニング」についてお伝えします。
https://www.receno.com/pen/coordinate/u35/2022-07-19.phpあか抜けたお部屋をつくるポイントは、
床の余白を全体の2/3確保することです。
家具を置きすぎると、狭く窮屈な印象に、
置かなすぎると、パラパラと寂しい印象に。
とくに10畳のワンルームで失敗しやすいのが後者です。
解決方法は、床の余白が3/2になることを意識して
家具の面積を増やすこと。
各エリアの間に、収納やソファーなどの家具を置いて
ゆるやかに空間を区切れば、心地良い密度になります。
感覚やセンズは不要。簡単なルールで、余白上手さんになりましょう。
https://www.receno.com/pen/coordinate/u40/2022-05-24.phpお部屋の間仕切り役として、スライドシェルフを新たに取り入れました。
https://www.receno.com/pen/myfavorite/u33/2023-09-26.php
それでは、「長方形」「正方形」の間取りタイプ別に、
3つのコツを意識して作成したレイアウト実例を
見てみましょう。
それぞれ、ご紹介します。
機能性プランには、
暮らしに最低限必要なアイテムに加えて、
デスクやコンパクトなシェルフを配置しました。
レイアウトしたアイテムがこちらです。
ほとんどの家具を両サイドの壁面に寄せることで、
長方形タイプの間取りが持つ
奥行き感を活かしています。
入口からの光景がこちら。
お部屋に入った時の視線は、
無意識に部屋の奥に行くと言われています。
視線の先がスッキリ抜けているため、
入口側の中央に配置しているソファーが
視界に入りにくくなり、圧迫感を感じさせません。
ソファーとデスクの間にシェルフを置くことで、
「リビング」と「作業スペース」を
緩やかにゾーニング。
ワンルームの空間に、
ON/OFFのメリハリが生まれます。
収納力プランには、洋服や本をたっぷりと収納できる
シェルフやキャビネットを2箇所に配置し、
カフェテーブルを窓側に移動しました。
入口からの光景がこちら。
背の高い家具がプラスされる分、
圧迫感を軽減するために、
間仕切り家具の配置は控えています。
窓辺の明るい空間でお食事を楽しめたり、
カフェテーブル周りの四方にゆとりが生まれて
最大4人でテーブルを囲めたりと、
スペースを余すことなく有効活用できます。
正方形タイプは幅が広いため、
レイアウトの自由度が高い間取りです。
リビングを広めに、デスク周りをコンパクトに、
など、各エリアの広さをお好みに合わせて
調整しやすいメリットがあります。
入口からの光景がこちら。
長方形タイプと比べて奥行きが小さい分、
抜け感は感じにくいですが、
同様にソファーが視界に入りにくく、
圧迫感を軽減できています。
デスクとダイニングの間を
コンパクトなシェルフでゾーニングし、
収納を確保しつつ作業に集中しやすいレイアウトに。
ソファー前のスペースも広く確保できるので、
床座りでもくつろぐことができ、
暮らし方の幅も広がります。
壁面にハイタイプのシェルフを2台並べて配置。
カフェテーブルをソファーの背面に寄せて置くことで、
リビングダイニング周りに
ゆとりを持った動線を確保できます。
入口からの光景がこちら。
背の高いシェルフが視界に入るこのレイアウトには、
実は圧迫感を感じやすいデメリットがあります。
そこで、デメリットを解消するため、
視覚を操る「フォーカルポイント」という
テクニックを取り入れました。
お部屋の中でよく目にとまる場所「フォーカルポイント」を意識的に作ることで、印象をグッとあげることができます。
https://www.receno.com/pen/coorderule/u4/2022-06-16.phpお部屋の角に観葉植物を配置したり、
正面の壁にアートを飾ることで視線が分散され、
圧迫感を感じにくくなる効果が得られます。
収納力とインテリア性を両立させる
ワンルームレイアウトです。
お部屋のアクセントになり、癒し効果もある植物。150cm以上の大きな植物を取り入れ、お部屋作りを楽しみましょう。
https://www.receno.com/pen/coorderule/u4/2022-01-14.php誰でも簡単に取り入れられる、アートの飾り方をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/coorderule/u4/2022-04-11.phpそれでは最後におさらいです。
10畳1K・ワンルームをレイアウトする時の
3つのコツがこちら。
今回ご覧いただいた実例はあくまで一例で、
窓の位置など、間取りはさまざま。
自分のお部屋に合う
最適なレイアウトを知りたい方は、
お気軽にオンラインの
プロサポートにご相談くださいませ。
ヒアリングを行いながら、
お客様だけのプランをご提案いたします。
「ふつうのお家を、美しく」というテーマのもと、お部屋を美しくスタイリングするためのセオリーを提唱し、オリジナルの家具や雑貨を展開するインテリアブランドです。
https://www.receno.com/prosupport/プロサポートへ相談するための事前準備とは?
https://www.receno.com/pen/news/u35/2022-08-22.phpYouTubeチャンネルでも、ワンルームの
コーディネートテクニックをご紹介しています。
こちらも、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「ナチュラルヴィンテージ」スタイリングのメリットと、実践ポイントを紐解きます。
リセノが目指すインテリアスタイル「ナチュラルヴィンテージ」スタイルについてメリットや、実践術をまとめておこうと思います。
センス良く見せるカラーコーディネート術、7 : 2.5 : 0.5の法則をご紹介します。
インテリアを買い足す、引っ越しをする方は必見!家具のお色選びのコツを披露します。