【あの部屋、この人。】vol.1|
2人のリセノスタッフが語った、お部屋づくりのコツ
こんにちは。
撮影チームの辻口です。
みなさまは、お部屋づくりを
楽しまれているでしょうか?
インテリア好きが集まるリセノでは、あの人も
この人も、自分好みのお部屋を作り上げては、
日々暮らしを楽しんでいるご様子。
そんなリセノスタッフへの取材を日課にしている
僕ですが、インタビューの中で必ず聞き出したい
のは、その人だけが持つ「お部屋づくりのコツ」。
いろんなスタッフにインタビューを重ねる中で
見えてきたのは、お部屋にはその人の持つ記憶や経験、
個性がしっかりと反映されるということ。
リセノスタッフ達が語ってくれた
お部屋づくりのコツは、きっとみなさまの
暮らしのヒントになるはずです。
今回は、過去のインタビューの中から、
お部屋作りにまつわるお話を抜粋・再編集。
すぐに実践したくなる
「リセノスタッフ流・部屋づくり」について
お届けさせていただきます!
名作家具に憧れて。
コーディネートの「因数分解」
1人目は、入社3年目・制作部でカメラマンを務める
濱田さんです。Youtube動画やインスタライブでは
ナビゲーターとしても活躍されいて、
ご存知の方もおられるかもしれません。
社内でも「インテリアオタク」と名高く、
一目置かれる存在の濱田さん。
深すぎるインテリア愛や、そのルーツが
語られる中で、濱田さんが実践されている
「論理的なお部屋づくりのコツ」についても
お伺いすることができました。
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辻口:
暮らしを大切にする濱田さんが、
生活に深く関わりのあるインテリアが好きだと
いうのは、何となく納得のいく話です。
いつからインテリアに興味が
あったんでしょうか?
濱田:
そうですね、中学生の頃には頻繁に部屋の
模様替えなんかして遊んでいたような
気がします笑
辻口:
早いですね!
ちょっと驚きです笑
濱田:
両親の影響が強いと思います。
特別おしゃれな家ではなかったんですが、
洋服が好きだったり、食に関しても
こだわりがあったり。
とにかく暮らしを楽しむということに関心が
あった家庭だったので、自然と家具に興味を
持つようになっていったのかなと思います。
辻口:
濱田さんはどういったインテリアが
好きなんでしょうか?
濱田:
そうですね、名作家具と呼ばれる
椅子たちには心が踊ります。
辻口:
古くから現代に至るまで使用され、長く
愛されているものを、インテリアの世界では
「名作家具」と呼びます。
濱田:
はい。
長い間誰かの生活に寄り添って、
現代まで受け継がれているということは、
なにかしらの理由があるわけで。
それがデザインや機能性なのか、
もしくはその家具の持つストーリー性なのか
わかりませんが、ついつい、
トラディショナルなものに惹かれてしまいます。
辻口:
リセノでも、デンマークの近代家具の巨匠
であるハンス・J・ウェグナーの「PP68」や、
ボーエモーエンセンの「J39」といった名作と
呼ばれるチェアを取り扱っています。
僕が入社した当初、ちょうどこの二つの
チェアの撮影があったのですが、濱田さんが
しきりに「美しいなぁ」と呟きながら
撮影されていたのをよく覚えています。
濱田:
その話、ちょっと恥ずかしいですね笑
辻口:
この人、本当にインテリアが
好きなんだなぁと笑
今日はそんな濱田さんのお部屋を
少し見せていただけるということで。
濱田:
本当に少しなんですが笑
辻口:
洗練された印象の、素敵なお部屋です。
使用されているアイテムについて
解説して頂いてもよろしいでしょうか。
濱田:
右手前のユニットシェルフはリセノプロダクト
のR.U.S、照明はルイスポールセンのPH4/3、
真ん中のチェアは「ELD INTERIOR
PRODUCTS」のCAFE CHAIRですね。
辻口:
右奥の上には、おしゃれな人の家でよく見る
Tivoli Audioのスピーカーがありますね。
なんだか変わったところに置いてあります笑
濱田:
TivoliのModel TWOですね。
料理をしながら音楽やラジオ聴きたいので、
キッチン上のスペースに収めました笑
辻口:
リセノでも取り扱いのある
「Model One BT」のステレオバージョンですね。
スツールを置いて、その上にディスプレイを
つくるのは、撮影でもよく取り入れられている
コーディネートです。
こちらはどんなアイテムでしょうか?
濱田:
スタンドライトは塗装して自作したもので、
上に乗っているのはメキシコの民藝品、
スツールはシャルロット・ペリアンの
ものになります。
辻口:
ペリアンは「世界初のインテリアデザイナー」
とも称される建築家・デザイナーですね。家で
使われているアイテムもしっかり名作揃いです。
ちなみに、床がカーペットになっていますが、
これは元からでしょうか?
濱田:
家の床はもともと無垢材のフローリングなん
ですが、あえてカーペットを買って敷き詰めました。
ホテルの客室なんかでよくある、カーペットの
上を靴のまま歩く感じがなんとなく好きで笑
辻口:
無垢材のフローリングって、
インテリア好きなら結構憧れるところだと
思うんですが、大胆ですね笑
自分好みの部屋作りに悩んでいる人も
多いと思うんですが、何かポイントは
あるでしょうか?
濱田:
そうですね、まずは自分の好きなスタイリング
がどういうものなのか理解して、
そのスタイリングを構成している要素を
分析して、取り入れてみることでしょうか。
辻口:
リセノであれば、「ナチュラルヴィンテージ」
というスタイルのコーディネートを
推奨しています。
濱田:
ナチュラルヴィンテージであれば、
「シンプルでナチュラルな内装」「トーンを
抑えた統一感のある家具」「味わいのある
ヴィンテージアイテム」といった要素で構成
されています。
そうしたスタイリングの要素を取り入れる
ことで、憧れのテイストに近づけたり、要素を
掛け合わせることでミックスしたスタイルを
作り出すことができるということですね。
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濱田さんが持つこだわりとお部屋づくりのコツ、
いかがでしたでしょうか?
自分好みのお部屋を作るためには、
スタイリングを要素に分解して取り入れることだと
語ってくださった濱田さん。
名作家具やカーペットが取り入れられたお部屋は、
確かに濱田さんらしい個性的なお部屋へと
仕上がっていました。
お部屋づくりのコツ以外にも、暮らしや仕事について
たくさんのエピソードを語ってくださった
インタビューの全貌も、ぜひご覧くださいね!
▼「リセノのあの人」
カメラマンの濱田さんへインタビューしました。
ザ・ナチュラルヴィンテージ。
好きなものがたくさん飾れるテクニック
二人目は、入社6年目・制作部と撮影チームの
リーダーを務める中原さんです。
デザイナー・バイヤー・カメラマンと幅広く
活躍され、一部のスタッフからは「巨匠」や
「先生」と慕われる大きな存在。
ヴィンテージアイテムや、自作されたDIYの
作品が並ぶ、独自の世界観が繰り広げられた
お部屋は、まさに圧巻です。
アーティスティックな空間の中にも、
実はしっかりと意識された「お部屋づくりのコツ」
が隠されているのでした。
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辻口:
今でも、中原さんのご自宅で撮影された写真が、
リセノのサイト内では度々登場しています。
今回はその素敵なご自宅を見せて
いただけるということで。
中原:
まだまだ作り込めてないので、
ちょっと恥ずかしいんですが...。
辻口:
いや、十分すぎるほどの世界観だと思います笑
DIYの作品や、古いものが随所に散りばめられていて、
まさにナチュラルヴィンテージといった感じの
素敵なお部屋です。
Re:CENO productのアイテムも見られますね。
中原:
リビングのソファーはfolk、天井照明は
OIL PARCHですね。やっぱりヴィンテージを
取り入れた部屋との相性が良いです。
辻口:
ダイニングの天井には何やら変わった
照明がついていますね。見たことないタイプの
照明ですが、素敵です。
中原:
それは元々持っていた照明をカスタマイズして
自作した照明なんだよね。
辻口:
さらっと大作が出ました笑
中原さんのご自宅で一番印象的なのは、
なんと言ってもこの書斎スペースだと思います。
すごく素敵な空間になっていますが、
これは元々備え付けられたものでしょうか?
中原:
いえ、ここは元々納戸みたいな
スペースになる予定だったんです。
見取り図を見た時からこの書斎の構想があったので、
建築屋さんに「ここ書斎に変えるので、壁は
作らないままで」って相談したんですが、
資材の関係で変えられず、結局部屋が完成してから
友達の大工に頼んで...。
辻口:
ちょっと待ってください。
つまり、新築ができた後すぐに壁を壊して、
この書斎を作ったということでしょうか?
中原:
そうだね笑
辻口:
大胆すぎませんか?笑
奥様はどういう反応だったんでしょう。
中原:
「かっこよくなるならなんでもいいよ」
みたいなことを言ってたと思います笑
辻口:
素敵すぎるお話です!
ちなみに、Re:CENO Magでは中原さんの奥様が
エッセイを執筆されていて、素敵なご家庭の
様子を垣間見ることができます。
中原:
それは本当に照れるんで、ノーコメントで笑
辻口:
失礼しました笑
話を戻しまして...。
物量が多いのに、とてもまとまりがあるように
感じるのですが、何かスタイリングのコツが
あるんでしょうか?
中原:
一言で言うと、「リズムを持たせる」でしょうか。
丸、四角、大、小、縦長、横長を
組み合わせて、余白を埋めていくイメージで
コーディネートしています。
ごちゃごちゃしてしまうと思われそうですが、
ヴィンテージアイテムはどれもいい感じに
朽ちているので、自然と統一感が出てくれます。
辻口:
なるほど。
「リズム」と「アイテムの統一感」を意識すれば、
好きなものをたくさん並べても、まとまりの
あるお部屋に仕上げられるということですね。
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中原さんの独自のお部屋づくり、
いかがでしたでしょうか?
「好きなものをたくさん飾りたいけど、何だか
ごちゃごちゃしてしまう」というのは、
よく耳にするお悩みです。
色や素材感の近いアイテムを固める
「統一感の意識」と、形の違いを使って演出する
「リズム感の意識」はすぐにでも真似して
みたくなるお部屋づくりのポイントでした。
お部屋づくりの他にも「ナチュラルヴィンテージの
誕生秘話」といった裏話や、「蚤の市で業者と
間違えられる」といった楽しいエピソードもたくさん
語っていただきましたので、ぜひ本編も御覧くださいね!
メディアチームの中原さんへインタビューしました。
あの人いれば、この部屋在り。
お部屋と人についてお送りしました。
インテリアのプロである2名の
リセノスタッフが語ってくれたお部屋づくりのコツ、
いかがでしたでしょうか?
「読んでいる本を知れば、その人が分かる」
「聞いている音楽に、その人の個性が表れる」
というのはよく聞くお話ですが、
お部屋にも同じことが言える、と僕は思います。
「あの人だから、この部屋なんだ」という
視点で誰かのおうちを見てみるのも面白い!
と思っていただけたらなら、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!