15畳LDKのレイアウトのコツを
実例とともにご紹介
こんにちは。
プロサポートの中島です。
プロサポートでご相談をお寄せいただく際、
よく目にするのが15畳程度のLDKの間取り。
2人暮らしや、3~4名のご家族が住まわれるのに、
ちょうどよいサイズのお部屋です。
「リビングとダイニングは、
それぞれどんな風に家具を配置しよう...」
「できるだけお部屋を広く見せるには、
どうしたらいいだろう...」
とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、実例を交えて、
15畳LDKのレイアウトのコツをお伝えします。
これからお引越し予定の方や、
現在のお住まいを見直したいとお考えの方に、
お役立ていただけたら嬉しいです。
「15畳LDK」はどれくらいの広さ?
「1畳」とは、その名の通り、畳一枚分の広さですが、
不動産業界では「1畳=1.62㎡以上」と
定義されています。
15畳の広さは24.3m²の広さとなり、
正方形のお部屋であればおおよそ5m四方、
長方形のお部屋では8m×3mほどの広さになります。
一見、広そうに思えますが、
キッチンも畳数に含まれる場合は、
3畳ほどをキッチンが占めるため、
リビングとダイニングは合わせて
12畳ほどの広さとなるでしょう。
1~2人で住まう場合、
家具のサイズは比較的コンパクトで済むため、
不自由さや窮屈さは感じにくい傾向にあります。
3~4人で住まう場合、
家具のサイズもアップするため、間取りの形によっては
レイアウトに悩むこともあるかもしれません。
15畳LDK レイアウトの5つのコツ
では、15畳LDKのレイアウトを検討する際、
どんなことに気を付けると良いでしょう。
15畳LDKのレイアウトのコツを、
5つピックアップしてご紹介します。
① お部屋での過ごし方をもとに、テーマを決める。
15畳LDKの場合、
リビングスペースとダイニングスペースを
それぞれ設けることがスタンダードであり、
間取りの形やテレビ配線・電気配線も、
基本的にはその想定で設定されています。
リビングとダイニング、
それぞれに思い通りの大きさの家具を
配置できればいいのですが、15畳LDKの場合、
そうもいかない場合もあります。
まずは、自宅での過ごし方を思い浮かべ、
リビングとダイニング、
どちらで過ごす時間が長いか想像しながら、
お部屋のテーマをなんとなく考えておきましょう。
そして、リビングとダイニング以外に、
必要となるスペースやアイテムがないかも
予め考えておきましょう。
例えば、LDKにリモートワークのスペースが必要、
お子様が遊んだりおもちゃを収納するスペースが必要
など、
お部屋での過ごし方や、お部屋のテーマをもとに、
置きたい家具を洗い出してみましょう。
② リビングは、ソファーの形とサイズをまず考える。
リビングで過ごす時間が長い方は、
リビングの主役であるソファー選びに
こだわりましょう。
テレビを設置する場合は、まず配線の位置をもとに、
テレビやTVボードの配置を検討するのが先決です。
プロジェクターの場合は、
映像を映し出す壁面の対面にソファーを配置すると、
快適な視聴が叶います。
ソファーの向きが決まれば、続いて
ソファーの形とサイズを検討しましょう。
お部屋の幅に余裕があれば、大人数座れる幅広のもの、
奥行きに余裕があればL字タイプなど、
間取りに合わせた形とサイズを選ぶと、
収まりの良いレイアウトになります。
すでにソファーをお持ちの場合は、
ソファーの形やサイズを鑑みて、
先に配置を決めましょう。
ソファーの選び方をプロが解説!失敗しないためのポイントとは?
ソファー全6種類の特徴と選び方を、まとめて解説します。
③ ダイニングは、テーブルのサイズと配置から考える。
ダイニングテーブルは、大きければ便利ですが、
設置スペースに見合ったサイズを選ぶことも大切です。
人数に合わせた適切な大きさがありますので、
まずはサイズの目安を把握しましょう。
【動画】センスのいらないインテリア|人数に合わせた「ダイニングテーブルの大きさ」を知りましょう。
ダイニングは、基本的にキッチンのそばに
配置する想定の間取りが多いので、キッチンに対して
「垂直」「並行」「横付け」どの配置にするか、
ダイニングまわりに必要なスペースも考慮しながら
検討しましょう。
ダイニングテーブルの配置パターンとは?実例で見るレイアウトの基本
④ 生活動線を意識する。
お部屋の広さにかかわらず、レイアウト検討の際に
生活動線を確保できるかは、確認必須事項です。
人1人が通行するための動線は、60cmが目安。
リビングスペースとダイニングスペースの間は、
少なくとも60cm以上の空間を確保することで、
詰め込んだ印象になることを防ぎます。
「動線への配慮」で快適に。家具レイアウトの失敗を無くす2つのステップ
【動画】センスのいらないインテリア|ダイニングまわりに必要なスペースを知りましょう。
洗濯物を干す時に、入口扉からバルコニーへ
スムーズに行き来ができるかなど、
間取図の中で自分が歩き回ることを
イメージしてみてください。
適切な動線の確保が心地よい空間を生むと言っても
過言ではありませんので、入念に確認しましょう。
あか抜けたお部屋は「余白」がつくる。 具体的なポイントをご紹介します。
⑤ 隣接するお部屋があれば、活用する。
15畳程度のLDKがあるお住まいの場合、
LDKに隣接するお部屋がある間取りも
少なくありません。
隣接するお部屋がある場合は、間仕切り扉を開放し、
そのお部屋も広いLDKとして活用すれば、
15畳以上の空間を確保することができます。
既存のLDKだけでは、窮屈になりそうな場合、
ぜひ続き間のLDKをご検討ください。
間取りタイプ別 15畳LDKのレイアウト実例
ここからは、
「縦長タイプ」「横長タイプ」「正方形タイプ」
3つの間取りタイプ別の
レイアウト実例をご紹介いたします。
① 縦長タイプ
縦長の間取りの場合、窓までの距離は遠くなりますが、
リビングとダイニングが一続きとして視界に入ります。
空間にメリハリが付くように、
リビングとダイニングを家具の配置やラグマットで
ゾーン分けをするレイアウトがおすすめです。
お部屋にまとまりが無いと感じたら...簡単に取り入れられる「ゾーニング」を試してみませんか?
ただし、ソファーの背もたれで空間を分ける方法は、
部屋に圧迫感を与えやすくなるので、
できるだけ避けた方が無難です。
開放感のあるレイアウトにするには、壁付けかつ
ロータイプのソファーを選ぶのがおすすめです。
リビングとダイニングの間に、
広いスペースを作るだけでも、
自然に空間を分けることができます。
キッチンやお部屋の入り口から見て、
見通しが良くなるよう、レイアウトを検討しましょう。
2人暮らしのため、ダイニングはカウンターへ寄せ、
コンパクトに収めています。
リビングでくつろぐことを重視したレイアウトなので、
ソファーはたっぷりとした広さの3人掛けを選び、
入口の対角線上にレイアウトすることで、
「フォーカルポイント」としても華やかな印象に。
【動画】センスのいらないインテリア|「フォーカルポイント」を学びましょう。
② 横長タイプ
横長の間取りの場合、視界が左右に広がるため、
抜け感を意識したレイアウトがおすすめです。
窓までの距離も近いので、なるべく窓を遮らず、
床が抜けて見えるタイプの家具を選ぶのが吉。
また、縦長のお部屋よりも、
窓が多いもしくは窓が大きいお部屋が多いので、
適度に光を取り入れることができる
天然素材のカーテンを用いると、
お部屋を優しく明るい雰囲気にすることができます。
見心地の良さだけじゃない。「リネンカーテン」をおすすめする理由
家具が壁付けではないレイアウトの場合、
毎日家具の後ろ姿を目にすることになります。
後ろ姿も素敵なデザインの家具を選ぶことで、
より愛着の湧くお部屋となるでしょう。
横長の間取りなので、3人掛けソファーに加えて、
サイドにオットマンを置ける余裕もあります。
ご来客時はスツール代わりに使用したり、
映画を見る時はソファーにオットマンを付け、
足を伸ばしてのんびり過ごすなど、
オットマンを取り入れることで、
暮らしの幅も広がります。
ダイニングも幅170cmと大きなサイズですが、
カウンターに寄せて垂直に設置することで、
無理のないレイアウトが叶いました。
③ 正方形タイプ
正方形の間取りの場合、
幅と奥行きが同程度となるので、
レイアウトの自由度が高くなります。
生活動線は、廊下から窓まで
直線上に確保することを念頭に置き、
大きな家具は壁に沿わせて配置することで
お部屋がすっきりと見えます。
リビングとダイニングの一体感を出したい場合、
正方形はおすすめの間取りです。
グレーやベージュのように
淡いトーンのカラーを選ぶと、
大きな家具でも存在感を出さずに設置できます。
また、ブラックカラーをアクセントに加えると、
空間もぐっと引きしまった空間に。
小さなお子様がいらっしゃる3人家族のお住まいです。
来客の機会も多いので、リビング・ダイニングともに
大きなサイズの家具を導入していますが、
リビングとダイニングを一体の空間とすることで、
圧迫感のないレイアウトが叶っています。
リビング前も大きなテーブルは置かず、
スペースを広く取ることで、
お子様がゆったりと遊ぶスペースも確保できています。
レイアウトのコツを掴んで、
15畳LDKで快適に暮らしましょう。
それでは、最後におさらいです。
15畳LDKをレイアウトする時の5つのコツがこちら。
- お部屋での過ごし方をもとに、テーマを決める。
- リビングは、ソファーの形とサイズをまず考える。
- ダイニングは、テーブルのサイズと配置から考える。
- 生活動線を意識する。
- 隣接する部屋があれば、活用する。
今回ご覧いただいた実例はあくまで一例で、
お部屋の形や扉・窓位置は千差万別です。
お客様のお部屋に合った、
最適なレイアウトをお知りになりたい場合は、
お気軽にオンラインのプロサポートや
店頭スタッフへご相談くださいませ。
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お客様のための最適なプランをご提案いたします。
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