一人暮らしの8畳1K・ワンルーム
レイアウトのコツをご紹介します
こんにちは。
プロサポートの中島です。
プロサポートには、日々お部屋のレイアウトについて、
お悩みの方よりご相談をお寄せいただきます。
一人暮らしの住まいに多い、
8畳 1K・ワンルームの間取り。
6畳よりも広いものの、そこまで広いわけでもなく、
「どんな家具を、
どんなレイアウトで置けばいいのだろう...」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、実例を交えて、8畳1K・ワンルームの
レイアウトのコツをお伝えします。
これから一人暮らしを始める方や、お引越し予定の方、
お部屋の見直しをお考えの方は、ぜひご参考ください。
6畳と8畳のお部屋で置ける家具の違い
以前、6畳ワンルームのレイアウトについても、
ご紹介をいたしました。
6畳ワンルームのレイアウトのコツとは?実例を交えてご紹介
「ワンルーム」という言葉は、一般的に、
ひとつのお部屋で衣食住をする間取りのこと。似たような間取りの「1K」とは、
下記のような違いがあります。ワンルーム
キッチンスペースとお部屋に仕切りがなく、
ひと続きの間取り。1K
キッチンスペースとお部屋が
扉で仕切られている間取り。
「1畳」とは、その名の通り、畳1枚分の広さですが、
不動産広告の間取り図では
「1畳=1.62㎡以上」と定義されています。
8畳の広さは12.96m²以上となり、
9.72m²である6畳の約1.3倍の広さとなります。
畳2枚分広くなると、置ける家具やレイアウトに
いったいどのような違いが出てくるのでしょうか。
長方形の間取りを例に、ご説明いたします。
左が6畳、右が8畳の1Kのお部屋です。
6畳1Kの間取りイメージ
6畳のお部屋の場合、置ける家具の目安は、
シングルベッド、TVボード、
リビングテーブルといった基本の家具に、
コンパクトなソファーか収納家具あたりが限界でしょう。
8畳1Kの間取りイメージ
一方、8畳あれば、6畳よりも大きめの家具を1つか2つ、
多く配置できるようになります。
基本の家具に加えて、2人掛けソファーや
ダイニングテーブル、デスクなど、
プラスアルファの選択肢が広がります。
こちらの間取りでは、
6畳から畳2枚分、長方形が長くなったので、
ベッドの配置を変えることで、
幅150cmの2人掛けソファーの導入が叶いました!
8畳1K・ワンルーム レイアウトの5つのコツ
6畳と8畳で、置ける家具の違いが何となく
分かったところで、まずは前回ご紹介した、
6畳ワンルームのレイアウトのコツのおさらいです。
- 家具の色・トーンを揃える。
- 低めの家具を選ぶ。
- 背の高い家具は入口側に置く。
- ミラー、間接照明を置く。
- バルコニーへの出入り幅が確保できれば、
窓の前に家具を置いてもOK。
上記5つのコツは、
限られた空間でのレイアウトにおいて、
「視覚を操る」基本のノウハウです。
こちらを踏まえた上で、8畳のレイアウトのコツも、
5つご紹介します。
① お部屋での過ごし方をもとに、家具を選ぶ。
プラスアルファで置く家具は何にするか、
お仕事や学校の日、お休みの日など、
1日や1週間の過ごし方を思い浮かべながら、
自分にとって必要なアイテムを考えてみましょう。
くつろぎを重視する方はふかふかのソファー、
自宅でお仕事や勉強をする機会が多い方はデスク、
メリハリのある生活を好む方はダイニングセット、
すっきりと整えて暮らしたい方は収納家具など、
自分にとってのベストな過ごし方をもとに、
置く家具をチョイスしましょう。
② ゾーニングを意識する。
「就寝スペース」「くつろぎスペース」
「食事スペース」「ワークスペース」など、
過ごし方をもとに、お部屋の中をざっくりと
エリア分けしてみましょう。
エリアの間に家具を置いて仕切ったり、
ラグマットを敷いてエリアを区分けすることで、
空間にメリハリが生まれたり、まとまりが出ます。
お部屋にまとまりがないと感じたら...
簡単に取り入れられる「ゾーニング」を試してみませんか?
あか抜けたお部屋をつくるポイントは、
床の余白をお部屋全体の2/3確保することです。
家具の詰め込み過ぎには注意しましょう。
あか抜けたお部屋は「余白」がつくる。 具体的なポイントをご紹介します。
③ 動線に気を付ける。
6畳よりもアイテムやエリアが増える分、
お部屋内の導線確保が大切です。
人1人が通行するための動線は、60cmが目安。
生活に必要な通り道である動線には、
基本的にはものを置かない方が良いので、
動線を除いたスペースでレイアウトを検討しましょう。
生活に必要な通り道である動線には
基本的にはものを置かない方が良いので、
動線を除いたスペースでレイアウトを検討しましょう。
また、お洗濯や食事の配膳など、
家事動線にも注意しておけば、
より生活がしやすくなります。
ダイニングは、お部屋の奥よりも、
キッチンの側に置く方が効率よく生活できます。
「動線への配慮」で快適に。 家具レイアウトの失敗を無くす2つのステップ
④ お部屋の寸法に合わせて家具を選ぶ。
ゾーニングや必要アイテムがおおよそ決まれば、
次は家具選び。
家具は配置するスペースをしっかりと採寸し、
間取り寸法に応じたアイテムを選びましょう。
既にお手持ちの家具がある場合は、
家具のサイズから逆算して、
無理のないレイアウトを検討しましょう。
特に家具は、お店で見るよりも
実際にお部屋に置いてみると大きく見えるものです。
失敗を防ぐためにも、3Dシミュレーターを活用して、
サイズイメージを掴んでおくと、より安心です。
【4.5畳〜6畳】狭いリビングのレイアウト実例と配置のコツを解説
家具配置にお悩みの方へ。3Dシミュレーションを活用しましょう。
ちなみに、「R.U.S ユニットシェルフ」や
「culum unit sofa」「rect unit sofa」といった、
複数のパーツを組み合わせることができる商品は、
この先お住まいやライフスタイルが変化しても
柔軟に使い続けていただけます。
お引越しが多い、家具を長く使いたいという方は、
ぜひユニットタイプのインテリアもご検討ください。
MORE FUN with R.U.S
組み合わせ自由なユニットソファーで、理想のお部屋づくりを目指しましょう。
⑤ 絶対に必要なもの、サイズの大きいものから順に揃える。
お引越しの高揚感で、
あれもこれもと揃えたくなりますが、
まずは必ず使うアイテムから揃え、
お部屋の様子やスペースを見ながら、
少しずつ買い足していきましょう。
お部屋の印象を大きく左右する
大きなサイズのアイテムから揃えると、
その後のコーディネートも組み立てやすくなります。
意外とシンプル。コーディネートを成功させる4つの手順
Step④ 大きなアイテムから順に選びましょう。
アイテム選びの際は、
色のトーンを揃えることも忘れずに。
アイテムを単品で買い揃えるとちぐはぐに
なってしまいますので、お部屋全体のイメージを
予め固めておくことも大切です。
意外とシンプル。コーディネートを成功させる4つの手順
Step① 理想のイメージを固めましょう。
間取りタイプ別 8畳1K・ワンルームのレイアウト実例
ここからは、8畳のお部屋でよく見る
「長方形」「正方形」「L字」
3つの間取りタイプ別のレイアウト実例を
ご紹介いたします。
① 長方形タイプ
日本の1Kやワンルームのお部屋に多く見られるのが
縦に長く伸びる長方形のタイプです。
長方形のお部屋は、幅が狭く奥行きが広いため、
比較的ゾーニングがしやすい間取りとなります。
生活空間の区切りが付けやすいので、
メリハリのある暮らしをお好みの方に
おすすめの間取りとも言えます。
プラスアルファアイテムとして、
1人掛けソファーと、小ぶりなダイニングを
導入したレイアウト例です。
お部屋奥から「就寝スペース」「くつろぎスペース」
「お食事スペース」と、3つのゾーンに分かれます。
「お食事スペース」は「ワークスペース」にも
なり得ますが、よりお仕事に集中する環境にしたい
場合は、ダイニングをデスクに変えても良いですね。
ベッドを窓の前に平行に置くことで、
バルコニーへの行き来はしずらくなるものの、
3つのゾーンを設けることができるのは
大きなメリットです。
② 正方形タイプ
正方形の間取りの場合、
幅と奥行きが同程度となるため、長方形と比べると、
レイアウトパターンの自由度が上がります。
お部屋の模様替えをするのが好きな方には、
いろいろな配置を試せる、おすすめの間取りです。
ゾーニングがやや難しくなる傾向にあるので、
大きな家具は壁に沿わせて配置して、
なるべく見通しを良くすると良いでしょう。
ラグマットを敷いたり、エリア間に大きな植物を
置くことでも、空間を緩く仕切ることができます。
こちらの間取りでは、プラスアルファアイテムとして、
2人掛けソファーと、背の高い収納に加え、
ダイニングスペースも設けています。
テレビが不要な生活の場合、
TVボードを置く必要がなくなるので、
その分ベッドのサイズをシングルからセミダブルに
サイズアップすることも可能になります。
③ L字タイプ
クローゼットや水まわり部分が
お部屋に一部せり出すと、
お部屋の形が「L字」になる場合があります。
お部屋の一部に死角が生まれるので、
生活感の出るベッドや、背の高い収納など、
寸法が合えば隠すスペースができ、
効率の良いレイアウトが叶います。
こちらの間取りでは、死角となる部分に
ベッドを上手く配置することができました。
ベッドはプライベート感が出やすいアイテムなので、
このように目につきにくい場所に配置できれば、
すっきりとした見た目に整います。
レイアウトのコツを掴んで、
8畳1K・ワンルームで快適に暮らしましょう。
それでは、最後におさらいです。
8畳1K・ワンルームをレイアウトする時の
5つのコツがこちら。
- お部屋での過ごし方をもとに、家具を選ぶ。
- ゾーニングを意識する。
- 動線に気を付ける。
- お部屋の寸法に合わせて家具を選ぶ。
- 絶対に必要なもの、サイズの大きいものから順に揃える。
今回ご覧いただいた実例はあくまで一例で、
お部屋の形や扉・窓位置は千差万別です。
お客様のお部屋に合った、
最適なレイアウトをお知りになりたい場合は、
お気軽にオンラインのプロサポートや
店頭スタッフへご相談くださいませ。
ヒアリングを行いながら、
お客様のための最適なプランをご提案いたします。
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