バラバラでも失敗しない。
デザインの違うダイニングチェアーを調和させるコツをご紹介します。
こんにちは。
Re:CENO TOKYOのクボタです。
今回は、
「ダイニングチェアー」の組み合わせについて
のお話です。
これまで日本では、
「ダイニングセット」を選ぶ家庭が多く、
ダイニングテーブルに、同じデザインのチェアー
どうしを合わせるスタイルが一般的でした。
セットで揃えると、
まとまりのある印象になるだけでなく、
コスト面でも安価に揃えられたり、
探す手間を掛けずに済むというメリットがあります。
しかし、その一方でインテリアとしては、
どこか味気なさを感じてしまうことも。
そこでお勧めしたいのが、
「あえて揃えない」ダイニングスタイルです。
最近では、カフェやインテリアショップなどで、
「あえて揃えない」組み合わせをよく見かけます。
海外のインテリアでよく目にするこのスタイルは、
洗礼された印象を与えます。
また、一脚一脚、気に入ったデザインや
座り心地のものを選べる楽しさもあります。
しかし、種類がバラバラのチェアーを置くことで、
こんな心配も生まれます。
「不揃いで雰囲気が壊れるのでは?」
「統一感がなくなり、ごちゃごちゃしそう。」
そこで今回は、
ナチュラルヴィンテージスタイルでつくる、
「バラバラのダイニングチェアーを
調和させるためのコツ」についてご紹介します。
パターン① 「カラーバランス」を考えて、調和を取ろう。
一つ目は、「色を統一させる」方法です。
インテリアのイメージを決める要素として、
「色」「形」「素材」「質感」の4つが挙げられます。
その中でも、特に大きな影響を与える「色」。
色には、それぞれのイメージや個性があり、
組み合わせ方や、使う色の配分によって、
インテリアの雰囲気が変わります。
特に、色の配分については、
どの色をどのくらいの面積で使うかによって、
与える印象にかなり違いが生まれます。
インテリアの基本として、使いたい色を、
「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」
の3つに分け、その配分を7:2.5:0.5の割合に
すると、バランスの取れたコーディネートに
仕上がると言われています。
何も考えずに好きな色味のものを
組み合わせてしまうと、ゴチャついた印象を与えます。
そのため、この割合を踏まえて、チェアーの色味も
考えると良いでしょう。
おすすめの方法は、チェアーの色味を
「同じ色」で揃えたり、
「同じ配色のアイテムを繰り返し置く」ことです。
カラーバランスを考える際、
一か所だけに色味の違うものを置くと、
周囲から浮いてしまい、唐突な印象を与えます。
それを解決するのが、同じ色を繰り返し使う、
「色のレピテーション」という方法です。
同じカラーを繰り返し配置することで、
唐突な印象がなくなり、空間全体が調和します。
例えば、座面がファブリックタイプのチェアーなら、
ファブリックの色味を揃えるだけでも、
統一感のある印象になります。
あえて色味をバラバラにし、
アクセントとして楽しむインテリアもありますが、
ナチュラルヴィンテージでは、
トーンを抑えたカラーで統一するインテリアを
お勧めしています。
ナチュラルヴィンテージについては、
後半に詳しくお話したいと思います。
センス良く見せるカラーコーディネイト術、7:2.5:0.5の法則をご紹介します。
≪レピテーション≫を意識するだけでグッとお部屋がま素敵になる!
パターン② 「形」を揃えて、統一感を持たせよう。
次に、「形を合わせる」方法です。
「色」の次にインテリアに影響を与える「形」。
人は、形からイメージを持ちます。
例えば、チェアーのラインが、
曲線なのか、直線なのかによって、
柔らかな印象、シャープで引き締まった印象など、
異なったイメージを感じ取ります。
そのため、まったく形の異なるチェアが並んだ際に、
チェアの形から受ける印象が異なり、
視覚的にばらつきを感じてしまうことがあります。
そこで、ベースとして形を統一し、
色を変えたり、素材が違うアイテムを選んで
変化を付けるのも、1つの方法です。
もちろん、形を全く同じにする必要はありません。
例えば、リセノの取り扱い商品だと、
「 WICKERチェアー」と「PAPERCORDチェアー」。
こちらは、形がほとんど同じですが、
座面の素材がラタンとペーパーコードで、異なります。
並べてみても、
形が揃うことで、視覚的にばらつきを感じにくく、
まとまった印象になります。
また、カラー違いで並べてみても、
形から受ける印象が同じため、
ばらつき感が軽減されます。
パターン①のように、「色」の部分を統一することで、
まとまり過ぎた印象を感じる方も
いらっしゃると思います。
その場合は、チェアーの「形」を揃えた上で、
色や素材に変化をつけると良いでしょう。
+αのテクニック 「質感」で変化をつけよう。
ここまで、基本として、幅広いスタイルに合わせた、
「バラバラのダイニングチェアーを
調和させるためのコツ」についてお話してきました。
最後に、ナチュラルヴィンテージの視点から、
+αのテクニックをご紹介します。
ナチュラルヴィンテージスタイルで、
バラバラのチェアーを取り入れるときには、
「素材」と「質感」に着目します。
ナチュラルヴィンテージスタイルでは、
「素材」や「質感」のあるアイテムを
「アクセント」として取り入れることを
お勧めしています。
「アクセント」とは、
インテリアのポイントとなる箇所の事で、
コーディネートのバランスを取り、
メリハリをつけてくれます。
その際に、「アクセントカラー」と呼ばれる、
差し色を加える方法が一般的ではありますが、
リセノでは、「素材」でアクセントを付ける事で、
空間を引き締めます。
ダイニングチェアーを選ぶ際にも、
この「素材でアクセントをつける」方法を
取り入れると、温かみとまとまりのあるダイニングを
作ることが出来ます。
ナチュラルヴィンテージをベースに、
バラバラのチェアを取り入れるときには、
次の3つのポイントを抑えましょう。
- 木材、ラタン、籐などの「天然素材」で揃えよう。
- 「色」は揃えて、全体のトーンを統一しよう。
- 「形」はバラバラでもOK
アイアンや金属などの人工的な素材は、
色味が均一のため、組み合わせによって色どうしが
ぶつかり合うことがあります。
一方、天然素材は、1つの素材の中に、
濃い色味の部分と薄い色味の部分があります。
アイテムの中に色の濃淡があることによって、
それぞれの色馴染みが良く、
ぶつかり合うことなく、まとまります。
また、テーブルとチェアーどうしの「色」は揃えて、
全体のトーンを統一することで、
ナチュラルヴィンテージなダイニングに仕上がります。
ポイントを抑えて「あえて揃えない」ダイニングスタイルを楽しもう。
以上、「バラバラのダイニングチェアーを
調和させるためのコツ」についてご紹介しました。
チェアを合わせる時、「色」や「形」など、
どこか一つでも共通点を持たせることで、
揃っていないはずのチェアーが調和して見えます。
今回お伝えした、2パターンのポイントを抑えた上で、
ナチュラルヴィンテージや、お好みのインテリアに
合わせて、「あえて揃えない」ダイニングスタイルを
楽しんでいただけますと幸いです。