6畳の寝室を快適に仕上げる、
ベッド配置のポイントとは?
こんにちは。プロサポートの笠嶋です。
人生の約3分の1を過ごすと言われる寝室は、
1日の疲れを癒やすための大切な空間。
長く過ごすからこそ、快適に過ごしたいですよね。
快適な寝室づくりには、
体を預けるベッドの配置が重要に。
そこで今回は、一般的に多い6畳の寝室を例に、
ベッド配置のポイントをお伝えします。
これからお引越しされる方や、
寝室を見直したいとお考えの方に、
お役立ていただけたら嬉しいです。
6畳寝室のベッド配置を決める前に知っておきたいこと
寝室の配置を決めるときに
知っておきたいことが3つあります。
快適な寝室をつくるために必要な基礎知識を
覚えておきましょう。
① 6畳の広さとは?
6畳のお部屋は、長方形の間取りが一般的。
扉や窓、クローゼットの位置はさまざまですが、
基本の広さは「350×260cm」の約9㎡(平米)です。
畳のサイズには様々な種類があり、
地域によって用いられるサイズが異なります。・京間(本間・関西間):約1.82㎡/1帖
・六一間(広島間・安芸間):約1.71㎡/1帖
・中京間(三六間):約1.66㎡/1帖
・江戸間(五八間・関東間):約1.55㎡/1帖
・団地間(五六間・公団間):約1.44㎡/1帖そのため、「6畳」といっても、
実際の広さは様々。ちなみに現在では、全国的に江戸間が
採用されるケースが多くなっています。
② ベッドのサイズとは?
寝室の主役となるベッドを選びで
一番重要なのがサイズです。
メーカーにより多少異なりますが、
ベッド(マットレス)の基本サイズがこちら。
マットレスサイズ | 横幅 | 推奨人数 |
セミシングル | 幅80cm | 1人 |
シングル | 幅97cm | 1人 |
セミダブル | 幅120cm | 1人 |
ダブル | 幅140cm | 1~2人 |
クイーン | 幅160cm | 2人 |
キング | 幅180cm | 2人(+お子様1人) |
ワイドキング | 幅200cm | 2人(+お子様1人) |
当店では、5種類のサイズをご用意しています。
- シングル
- セミダブル
- ダブル
- クイーン
- ワイドキング(シングル×2点)
マットレス 一覧
③ 寝室に必要な生活動線とは?
ベッドの配置を検討するときに必要な
生活動線の目安がこちらです。
- 布団を垂らすための壁との距離:5~10cm
- 人が1人通るための幅:60cm
- クローゼットとの距離:90cm
目安幅を確保することで快適な寝室に仕上がりますが、
ベッドの大きさを優先したい場合は、
下記のように調整することもできます。
- 布団を垂らすための壁との距離:5~10cm
→無くして壁にぴったりくっつける。 - 人が1人通るための幅:60cm
→50~55cmに狭める。 - クローゼットとの距離:90cm
→扉側を向いたときの体の奥行きに合わせる。
「快適さ」と「広さ」、
お好みに応じてお選びください。
快適な6畳寝室をつくる、ベッド配置のポイント
次に、6畳の寝室を快適な空間にするための
ポイントをお伝えします。
① 必要なベッドのサイズを算出する。
必要なベッドのサイズは、横になる人の
肩幅 + 寝返り幅を基準に算出します。
1人あたりの肩幅は男性60cm、女性50cm前後、
必要な寝返り幅は+左右15~20cmと言れます。
肩幅+寝返りに必要な幅を合わせると、
最低限確保しておきたいスペースの目安がこちら。
- 男性 幅90~100cm前後
- 女性 幅80~90cm前後
なお、2人で隣り合って寝る場合は、
2人の肩幅の合計 + 60cm
確保できるとゆったり横になれます。
詳しくは、こちらのマガジンをご覧になってください。
ベッドサイズを一覧で比較! 人数やお部屋の広さに合う選び方を解説
② 動線を確保する。
ベッドのサイズが算出できたら、次に、
必要な生活動線が確保できるか確認します。
- 布団を垂らすための壁との距離:5~10cm
- 人が1人通るための幅:60cm
- クローゼットとの距離:90cm
下記のように、間取り図内に必要な動線を書き込むと、
分かりやすく確認できます。
長手方向を枕にする場合、
ベッド配置が可能なスペースは、
「幅250cm 奥行き200cm」。
しかしながら、ベッドフレームの奥行きは、
200cmを超えるものがほとんどです。
そのため、通路幅を60cmから50cmに狭めて、
ベッドの配置を優先しましょう。
短手方向を枕にする場合、
ベッド配置が可能なスペースは、
「幅240cm 奥行き260cm」となります。
長手方向を枕にする配置に比べて、
通路幅を確保する必要がなくなるため、
より広いスペースが確保できます。
③ 窓側に配置する。
人は、目覚めてから30分~1時間ほど日光浴をすると、
睡眠を促すホルモン「メラトニン」が分泌されて、
質の良い睡眠が得られるようになっています。
また、日光を感じることによって、
目覚めも良くなります。
健康的なメリットも得られますため、
窓際に配置いただくことをおすすめします。
眠れる寝室をつくるための3つのポイント
サイズ別に見る、6畳寝室のベッド配置例
それでは、3つのポイントを意識しながら
3Dシミュレーションで作成した配置例を、
サイズ別に見てみましょう。
お部屋づくりの楽しさを味わってみませんか?3Dシミュレーターでできる、3つのことをご紹介します。
① シングル/セミダブル
1人用サイズのシングルとセミダブルの場合、
ベッドを配置しても空間に余白がたっぷり生まれます。
そのため、窓側に冷え防止のスペースを設けたり、
ドレッサーやチェストなどをプラスしても、
広々とした寝室に仕上がります。
長手方向を枕にする場合
短手方向を枕にする場合
シングルサイズのベッド一覧
セミダブルサイズのベッド一覧
② ダブル/クイーン
2人用サイズのダブルとクイーンの場合も、
空間に余白が生まれます。
デスクやミラーなどの+αアイテムを配置でき、
豊かな寝室づくりが叶います。
長手方向を枕にする場合
短手方向を枕にする場合
ダブルサイズのベッド一覧
クイーンサイズのベッド一覧
③ ワイドキング(シングル2台)
あまり耳馴染みのないワイドキングとは、
シングルを2台並べたサイズのことです。
「ワイドキングサイズ」のベッドを使用する2つのメリットとは?
その他のサイズと比べて生まれる余白は少ないですが、
ナイトテーブルやフロアライトなどの
コンパクトなアイテムでしたら配置できます。
【動画】ひとつあると便利なインテリア|あったら、いいもの。ナイトテーブル編
【動画】センスのいらないインテリア|照明計画で、休まる寝室を作りましょう。
長手方向を枕にする場合
短手方向を枕にする場合
また、ライフスタイルの変化やお好みに応じて、
くっつけたり離したりできるフレキシブルさも、
ワイドキングのメリットの一つ。
くっつければ、2名以上でも横になれますし、
離せば、ホテルライクで上質な寝室になります。
長手方向を枕にする場合
短手方向を枕にする場合
「6畳のお部屋にシングル2台は大きいのでは...?」
と懸念されている方もいらっしゃるかもしれませんが、
ご覧いただいた通り、問題なく配置できます。
体を休める寝室は、ベッドが主役の空間。
まずは、ストレスなく寝返りが打てて、
好きな姿勢でおやすみになれる、
ワイドキングサイズを第一候補に
ご検討いただくことをおすすめします。
ベッド配置のポイントをつかんで、快適な6畳の寝室をつくりましょう。
それでは、今回のおさらいです。
6畳の寝室を快適に仕上げる、
ベッド配置のポイントがこちら。
- 必要なベッドのサイズを算出する。
- 動線を確保する。
- 窓際に配置する。
今回ご覧いただいた実例はあくまで一例で、
窓の位置など、寝室の間取りはさまざま。
お客様のお部屋にあった、
最適なレイアウトをお知りになりたい場合は、
お気軽にオンラインの
プロサポートにご相談くださいませ。
ヒアリングを行いながら、
お客様だけのプランをご提案いたします。
プロにインテリアコーディネート相談をしよう。必要な事前準備とは?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。