お湯を注ぎながら出てくる良い香りや、ブクブクと膨らむ豆。
目や鼻で楽しみながらコーヒーを淹れるハンドドリップの時間は、できあがりだけではなく、工程も豊かに感じさせてくれます。
コーヒーグッズを集めて飾ったり、インテリアとしても楽しめるから、知識を深めるほどにコーヒーのある生活は楽しくなる一面も。
お気に入りのリビングで、友人や知人にコーヒーを振る舞う。みんなで淹れたてのおいしさを楽しんだり、豆による味の違いを話合う。
自分好みの味と香りを探してみたり、いつものコーヒータイムも特別な感じがして、みんなの笑顔も生まれます。ブランドごとの器具の特徴などを知れば知るほど、コーヒーのおいしさだけではない魅力を知ることも。
「コーヒーのある暮らし」は、こんな風に何気ない日常を豊かなものにしてくれます。
「こんにちは。撮影やライティングなどを行う傍ら、お家でコーヒーを楽しんでいるRe:CENOスタッフの濱田です。」
「コーヒー好きが高じてコーヒーマイスターの資格も持っているのですが、そんな僕から初めてでもおいしいコーヒーが淹れられるレシピや、Re:CENOの商品でコーヒーを始めるにはどうしたらいいのかなどをお伝えしたいと思います。」
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が主催している養成講座の受講と試験に合格した、プロのコーヒーサービスマンのことです。マイスターの資格を持つ人は、コーヒーの様々な楽しみ方を具体的にアドバイスすることができます。
早速、コーヒーの淹れ方についてご紹介します。
おいしいコーヒーをお家でも淹れてみてください。
初めての方でもおいしく淹れられるレシピ
ミルの粗さ調節ナットを、ペーパードリップに最適な中細挽きから中挽きくらいに設定。味の均一性を保つため、ぐらつきの無い安定した場所で豆を挽きます。
ペーパーフィルターをドリッパーにセットして、お湯をペーパー全体にかけてドリッパーをあたためます。
ペーパーフィルターの紙臭さや漂白臭さを洗い流すために、フィルター全体にお湯を通すのがポイントです。
挽いた豆(20g)をセットします。その際、 お湯が均等に行き渡るようドリッパーを揺すって平らにします。
そっとお湯をのせる感覚で、粉全体にまんべんなく湯を注ぎ、染み渡ったら止めます。止めた後は、コーヒーのおいしい成分を抽出しやすくするため、30~45秒程蒸らします。
お湯の温度は85~90℃が最適です。熱すぎると雑味が出やすくなります。
粉全体に満遍なくお湯がかかるように注ぎましょう。コーヒー全体が膨らんだら、盛り上がった中心から「の」の字を描いて注ぎます。湯を細くのせるように、ポットをそっと動かすのがポイントです。
粉に含まれる炭酸ガスの量による違いから膨らみが起きます。
残りのお湯を60cc/45秒で二投目と同じようにそれぞれ注いでいきます。
フィルターの内側に残ったコーヒーの壁が、均一になっているのが理想的。ただ、表面の泡には雑味成分があるので、抽出しきらないようにしましょう。
五投目の45秒が経ったら、ドリッパーを外します。
お気に入りのカップに注いだら完成です。淹れたてのコーヒーの香りも楽しんでみてください。
色々あるコーヒーの器具ですが、それぞれどんな意味があるのでしょうか?
「コーヒーの淹れ方」の動画で使用していたおすすめの器具と一緒にご紹介します。
ドリッパー
コーヒーを淹れる器具でブランドごとに形状が異なるのがこちらの「ドリッパー」。ポットからお湯を注ぎ、挽いた豆をコーヒーとして抽出するための器具です。
「リブ」と呼ばれる内側の溝によって、お湯を注いだ時に発生するガスを外に逃がして、雑味を軽減したおいしいコーヒーを抽出してくれます。
これからハンドドリップを始めるという方には、安定した抽出ができる「Kalita(カリタ) 陶器製コーヒードリッパー ロトブラウン」がおすすめです。台形の本体形状と3つの底穴のおかげで、お湯が落下するスピードが安定しつつも速いため、豆に触れる時間が少なく雑味の少ないスッキリした味わいのコーヒーを抽出できます。
ペーパーフィルターには「茶色」と「白色」があることをご存じですか?茶色は無漂白のペーパーで、白色は漂白されたものになります。茶色のフィルターにはエコな一面もあるのですが、味で言うと白色のフィルターの方が「紙臭さ」が少なく風味を損なわないので、Re:CENOでは「白色」をおすすめしています。
サーバー
ドリップしたコーヒーを一時的に溜めたり、目盛りを確認しながら抽出する量を正確に計ることができる容器。サーバーを使用することで、ドリップした際にコーヒーの味が均一になります。
癖のないデザインで誰でも使いやすい「Kalita(カリタ) サーバーN」。カップにコーヒーを注ぐときに切れが良く、本体も持ちやすくおすすめです。蓋つきで耐熱性容器のため1度に量を抽出して、冷めたら温め直すこともできます。
ミル
コーヒー豆を挽いて粉の状態にするための器具。粗さを調節して自分好みの挽き方を楽しめます。豆は挽きたてのほうが香りが強くておいしいので、ドリップの直前に挽くのがおすすめ。
また、挽く時の重さやデザインもそれぞれなので、用途や愛用の豆などに合わせて選んでみてください。豆を挽いたあとそのままキャニスターになるものや、水で洗えるものなどもあります。
初めて扱うミルとしては丸洗いができて衛生的な「HARIO(ハリオ)セラミックコーヒーミル スケルトン」がおすすめ。いつも綺麗な状態を保つことができます。また、挽いたあとの豆の残りカスも流せるので、次に豆を挽く際に別の豆を挽いても味が混ざらないのも洗えることのメリットです。
ミル挽きの場合、ミルの粗さ調節ナットを変更することで粉の粗さを調節することができます。極細挽きに近いほど味や苦味が強く、濃い目のコーヒーが好きな方やカフェオレで飲む方におすすめ。粗挽きに近くなるほど薄く苦味が少なく、すっきりした味わいが出やすくなります。
スケール
コーヒーを淹れるときの必需品「スケール」。豆の計量だけでなく、注いだ湯量を確認しながら正確な抽出を行います。安定した味わいで淹れられるため、バリスタなどのコーヒーレシピをより近い味わいで再現できます。
お家にある物でも代用可能ですが、「HARIO V60ドリップスケール」はコーヒー豆を量りながら時間を計ることもできるので、コーヒーを淹れる際には重宝するアイテムです。抽出時間が分かってくると、好みによって後々味の調整ができるようになります。
ドリップポット
コーヒーを抽出する時に、コーヒーの粉の入ったドリッパーにお湯を注ぐための道具。ポットを傾けたときに、細い注ぎ口から少量のお湯が途切れずに注げる設計になっているのが特徴です。
ヤカンは注口が大きく、一度に出るお湯の細かい調整などはしづらいですが、コーヒー用ポット・ケトルは、普通のケトルに比べて注ぎ口が細いので湯量や場所をコントロールしやすいです。
おすすめは「Kalita ウェーブポット」。お湯が真下に落ちるからコントロールしやすく、狙ったところに注ぎやすいのが特徴です。ドリッパーと同ブランドのため互換性もあり、設計上ドリッパーと注ぎ口が接触しにくくなっています。そのため、お湯を注ぐ動作にストレスがなくなり安定した注湯を行えます。
中級者・上級者向け
ドリッパースタンド
ドリッパースタンドは、ドリッパーをサーバーやカップに直接乗せずにドリップできるように固定しておく道具です。
幅が広いから、いろんな豆をセットしたドリッパーを並べたり、ドリッパーを直接乗せにくいタンブラーやおしゃれなアンテークカップなどにもドリップができます。コーヒーをより深く知ったときにさらにコーヒーのある生活を楽しめるアイテムです。
高さを10〜18cmの間で2cmごとにセミオーダーできるから、より入れやすい「NPS コーヒードリッパースタンド ライトタイプ」がおすすめです。幅も30〜60cmの間で10cmごとにセミオーダーできるので、より使用する場所やシーンに合った物をお選びいただけます。
コーヒーの知識が増えてきて、それに合わせて道具も増えてきます。ドリッパースタンドがあれば、複数のドリッパーやサーバーなどを並べて置いておくこともできるから、ドリップ時以外にも活躍してくれます。
これからコーヒーを始めたい方におすすめのセットを、
コーヒーマイスターが選びました。
コーヒー豆の選び方やRe:CENOで取り扱っているコーヒー器具、
動画コンテンツをご紹介します。
豆の選び方
コーヒー豆の選び方のポイントは、産地よりも焙煎の度合い。焙煎とは生のコーヒー豆を火で煎ることを指します。産地が同じ豆でも、この焙煎の浅煎り〜深煎りの度合いによって淹れたときの味わいが異なります。まさに、コーヒーの味の決め手は「焙煎」ということです。
初めてコーヒーを淹れるときに豆を迷う方もいるかと思います、様々な焙煎度合いを試してみて、お気に入りの苦味や酸味の強弱を見つけてみてください。焙煎度合いが分かれば、原産国の違う豆をさらに楽しみやすくなります。
Re:CENOオリジナルブレンドは、京都北山にある「CIRCUS COFFEE」さんで作っていただいています。
ナッツのような香ばしい味わいとフルーツのようなさわやかな香りで様々な表情を楽しめます。ミルクをたっぷり入れても良く合います。
また、ショップインカフェを併設しているので、Re:CENOオリジナルブレンドのコーヒーやカフェオレをお楽しみいただけます。
コーヒーを味わいながら、実際に家で過ごしているような感覚で商品をお試しください。
テイクアウトもOKです。
Re:CENOオリジナルブレンドは、京都北山にある「CIRCUS COFFEE」さんで作っていただいています。
ナッツのような香ばしい味わいとフルーツのようなさわやかな香りで様々な表情を楽しめます。ミルクをたっぷり入れても良く合います。